暗渠ハンター 初台の泉から
もう結構有名どころでね、
いまさら感もないではないのですが、
やっぱりこれは扱っておかないと。
という気分で今日は宇田川の上流、初台川さんの近況をお知らせします。
もうすでに私の記憶にある範囲でも、
庵魚堂さん(世田谷の川探検隊)、
リバーサイドさん、
HONDAさん、
えいはちさん
といった方々が紹介してらっしゃいます。
暮れも押し詰まったある日、山手通りを自転車で北上しておりますと、
初台坂下交差点からこのような橋の遺構が目に入ってしまったんです。
おおこれはもしや初台川・・・
と思ってこの後の予定もあったのですが、ちょっと寄り道して上流を追いかけていきました。
まずは地形図をどうぞ。
いつもながらgoogle earthさん&「東京地形地図」さん、
どうもありがとうございます。
山手通りから甲州街道、つまり玉川上水に向かって
斜めに切り込んでいくのが
この初台川の谷です。
上の写真に写っているお宅のご主人が
ちょうど外で洗濯をされていらしたので、
許可をいただいてこの橋を間近に写しながら
いくつか質問させていただきました。
ご主人によると、この川(どぶ)が埋められたのは
約20年前、とのことです。
私はてっきりこの宇田川上流はすべて東京オリンピック前に
暗渠化されたものだと思い込んでいましたが、
ここでの証言は1990年ころ、ということになります。
・・・最近じゃんw
うーん、にわかには信じられませんでしたが、
ここにお住まいの方がそうおっしゃるんだから
間違いないでしょう・・・。
この橋をちょっと上流に向かうと、
こんどはもっときれいに残っている橋登場。
初台橋。暗渠ファンにとっては結構有名な橋ですね。
車止めがあるたび車道にぶち当たりますが、
まだまだ伸びて緩やかに谷を上がっていきます。
初台2丁目13あたりではかなり追うのも苦しくなり、
この先コの字ウォークを強いられることになります。
さてもうすこし上がればさらに有名な名所が。
(といってもここは家に帰ってから「ああ!あれか!」と思い出す始末w)
感動!!!!
まるで泉です。みつけたときはとても興奮して、
思わず息をのみました。
いや、声を上げてしまったんだっけな?
いやいや、たぶん両方しましたw
このほとりに住んでいるかたがうらやましいですほんとに。
湧き出し口は草の陰で見えませんが、
申し分のない谷頭地形ですね。
さて実は冒頭ご紹介した「世田谷の川探検隊」でも触れられていますが、
この写真、
この真ん中の階段となっている石は実は「田端橋」という橋の親柱で、
しっかりその名前が刻まれていたようです。
私は、例のボケボケ具合からこの「田端橋」のことをすっかり忘れていて、
全然この日気づきませんでした。
ってか、たぶんこの場所には少々長めに立っていたので、
牛のように鈍い(牛さんゴメン)私でも、
さすがにでかでかと橋の名前が彫ってあったら気が付いたろうと思うのです。
ってことは、結構もう彫り跡も薄れていたのでは・・・。
どなたかここを通りかかったらぜい確かめてみてください。
で、まだしっかり田端橋と刻まれていたなら、
どうぞ私を小馬鹿にしてくださいましw
(それにしてもこの石周辺の、
道路に描かれているいくつかの文字が記号が気になりますね。
近々道路掘り返してガス系の工事でもやりそうな勢いです・・・)
※2011年2月13日訂正:私はこの階段の下の石に「田端橋」表記があるのかと思っていましたが、HONDAさんからいただいたコメントで「一番下でなく一番上」にあることを教えていただきました。ごめんなさい、訂正するとともに、教えていただいたHONDAさんに心から感謝いたします。どうもありがとうございました。
今、この右わきからの湧水がありましたが、
谷というか川跡というか、本流はまだ先がありそうです。
今日はこの奥まで追跡したる! ってんで
階段を正面に登ってさらに谷底を進んでいきます。
いきついたのは、
初台1丁目の27、28あたり。
このへんはもうすぐ北に甲州街道があり、
甲州街道から一気にがくんと下がるミニスリバチ地形となっています。
このスリバチの中でも、
甲州街道・玉川上水からこの谷に
落ち水があったとすれば、
地形からいってたぶんここ。
この建物のすぐ裏が玉川上水になります。
その接点付近にあるのは「代右衛門橋」。
さあ、ちょっと寄り道しちゃったけど、
今日は山手通りを通って
池袋の先の出井川に行く予定。
先を急がないとw
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コメント
崖上の某建設会社社長宅に源流池があるとにらんでます(笑)。
http://orange.s48.xrea.com/mt/archives/cat_river.html#000549
↑
拙ブログ、2005年の記事です。
microjournal : riverアーカイブは、重くなってます。ご容赦ください。
投稿: orangepeel | 2011年1月26日 (水) 21時55分
orangepeelさん
05年の記事、拝見しました!
この流れは5年経っても健在、うれしいですね。
崖上の社長宅・・・。あーこれは気が付かなかったかもです。
想像するに、塀に囲まれた広い敷地のお屋敷なのですが、
上記の地図でラインを引いた甲州街道に出る場所はたしか白っぽい低層マンションでした・・・。
あーもっとうろついてチェックするんだった;;;;w
投稿: lotus62 | 2011年1月27日 (木) 16時24分
田端橋の遺構、階段のいちばん上の段になりますが、今では・・・ということで、記事にしてみました。
(といっても、田端橋の分については、1年近く前の写真ですが)
http://tokyoriver.exblog.jp/15903144/
投稿: HONDA | 2011年2月11日 (金) 23時14分
HONDAさんどうもありがとうございました!
一番上だったんですね(恥);;;
本文を訂正させていただきました!
HONDAさんの記事も面白かったです!
投稿: lotus62 | 2011年2月13日 (日) 09時40分