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暗渠ハンター 谷沢川橋めぐり①「ふつう」のすごさ

以前取り上げた谷沢川の上流部分(これとかこれ)。
世田谷区の桜3丁目の各地(やたぶん農大横の品川用水)から
宇山緑地に集まってきて、
かくかくと用賀の住宅地を流れ、東名高速下から開渠になって、
最後は等々力渓谷となる川。
川趣味の方には、
かつて「上流の争奪戦」が起こった(とされる)ことでも有名な川。
その谷沢川の、中町付近を辿ってきました。
いや、延々とまっすぐな開渠が続くところで、
暗渠者の皆様やドラマチックな渓谷ファンなどの方々から見たら
なんてことない「ふつう」なさんぽなのかもしれませんが。
川の景色もまっすぐで単調。

しかし!下水道マニアの方々にはある意味で有名なエリアなのかもしれません。
・・・そのココロは以下文中でw

ちなみにこの付近は、リバーサイドさんや
庵魚堂さんの「世田谷の川 探検隊
」でも取り上げられているところです。
ちなみにリバーサイドさんのブログでは谷沢川の橋一覧も
googleさんといっしょに作られています!

さて出発は大井町線・上野毛駅。
降りてまずはとあるところで遅いヒルメシを、
ということで環八を北上します。

あ、環八出てすぐに暗渠みつけました。
Imgp7636

矢印かw
ちょっと今日は時間がないので奥まで辿っていけないのが残念。
先を急ぎます。
10分ほど歩いてついたのは、
カレー屋さん「パピー」。
Imgp7641

この2階です。

言っときますが、味はたいへんふつうですw
何がいいかって、たとえばこれ。
Imgp7639

どうです!
カレーのお皿の半分にナポリタンが乗っかってるんですよ!
ナ・ポ・リ・タ・ン。
(言っときますが、このナポリタンの味も至ってふつうです)
さらにその上に見えるのはなんですかー!?
ハンバーグですよ!!!
(しつこいようですがハンバーグの味もたいへんふつうです)
ふつうな3種が一緒の皿に乗っかって、
激しくふつうなメニューとなっています。いい意味で。
こんな夢のようなメニューがほかにあるというのか、いや、ない(反語)。
まるで大人のお子様ランチですね。逆説的ですが。

結構なボリュームなのですが、
お腹が減っていたのできちんとたいらげ、
いよいよ谷沢川に向かいます。

あ、その前に。
このお店のすぐそばに、東急バス瀬田営業所がありました。
Imgp7638

バスターミナルといえば、暗渠です
・・・ところが。
東に谷沢川、西に多摩川。
ここは思いっきりそれにはさまれた山の上でした・・・。
ここだけは暗渠と関係なさそうですね・・・。

さて、谷沢川です。
Imgp7648

今回は、ここ高山橋!から下流に向かっていきます。
Imgp7647

どうにも親しみのわく名前の橋ですな。

おお、橋のたもとではさっそく
Imgp7649

丸い合流口が手ーを振ってるよさよならー♪
あ、すみませんちょうど今フリッパーズギターの
ヘッド博士の世界塔」を聴いていたので
曲の歌詞に引きずられてしまいました;;;;
意味の分からない方ごめんなさい。

谷沢川にはこのように、
Imgp7650

Imgp7652

Imgp7653

比較的高い位置にたくさんの雨水管合流口が見られます。
つまり、雨水と汚水を一緒に流す合流管がない地域。
ちょっと前に上下水道のエキスパートの方から教わったように
比較的新しい時期に下水道整備が「正しく」されたエリアなのかもしれません。

さっきのバスターミナルは「はずれ」でしたが、
高山橋のすぐ近くの川沿いには
こんな「バスターミナル風」の施設がありました。
Imgp7651

コカコーラボトリングの営業所。
たくさんの配達トラックや営業車が停められる場所です。

下流に進み、次の橋は
やぎわ橋。
 

うわー、橋のたもとに合流口が見えるんですが、
これ三つ重なってますよw

Imgp7658
まるでチビ太のおでんですな

対岸にも合流口があったのですが、
なにやら水がけっこうな勢いで出てきているではありませんか!

Imgp7654_2
何か面白いものがありそうだ、
とちょっとこの合流口のむこうを辿ってみることにします。
お。銭湯。

Imgp7656

喜久乃湯(喜の字は、看板では七が三つのやつが使われていました)。
近くの酒屋さんで聞いたら、もう数年前に営業をやめてしまったようです。
入口のコインランドリーは営業中。
一瞬この洗濯排水か?とも思いましたがそれなら
「汚水管」に流すはずですからね・・・結局あの合流口からの
じゃばじゃば水の源はわからず。

まあこのようにここいらは、下水道切り口で見れば
「汚水」と「雨水」がきっちり分かれて敷設されている
「分水式」エリアなわけですが、
帰ってから下水道台帳をみていたら
ちょっとおもしろいことに気が付きました。

いえね、ここは世田谷区の西端のほうに位置していますが、
世田谷でもまんなかへんは「分流式」でなく
ほとんどが「合流式」なんです。
ではいったい、この両者の境目はどうなっているんだろう、と。

ここからすぐ東に行くと、呑川深沢支流なんです。
つまり、この谷沢川と呑川深沢支流の間に尾根があって、
そこが分水嶺になっているのですが、まさにそれが境界でした。
分水嶺の東・呑川側の下水道は合流式、
こちら西側は分流式!!
面白いですねー。近代的な下水道も、
太古からの「川と台地が刻む地図」に従っていたとは!

調子に乗って、ほかの境目もざっと見てみました。
どうやら目黒通りと環八でそれぞれ、
分流式と合流式の境界があるようです。

おとと・・・。
なんか思ったより長くなっちゃったので、
いったんここで切り上げます。

続きの下流は次回ご紹介します。

次回分と合わせて、付近の地図をどうぞ。

より大きな地図で 谷沢川高山橋から を表示

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2051 ・・・多摩川水系」カテゴリの記事

コメント

呑川と谷沢川の尾根が合流分流の境だったんですかー!興味深いです。分流式=下水道整備の時期が遅いってことになりますが、何ででしょうね。仮説その①。汚い呑川を何とかするのが優先で、どうせすぐに多摩川に流れ込む谷沢川は後回しにした。その②。うーん1個しか思い浮かばないや。すいません。

投稿: 俊六 | 2010年12月31日 (金) 13時04分

おでんはうまいこと言いましたねーw
俊六さんとおなじく、下水道整備の境界線のこと、かなり面白かったです!
そういう視点で下水道台帳を見たことも無かったし、うーん、興味深い!
ぜひ下水道関係の方へのインタビュウを!!

というわけで、今年もよろしくです。

投稿: nama | 2011年1月 1日 (土) 13時51分

俊六さん&namaさん
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
実は、お仕事が下水道関係の方(拙ブログからリンクさせていただいている方です)に、
ちょっとだけお話伺いました。
「自然流下式」を用いるので、川単位での整備というのはあり得るのではないか、とのこと。
うーん、全部とは言えませんが、そういう単位でがしがしやって行ったんですね、工事は。
というわけで

>俊六さん
仮説②は、単に都心から同心円状に工事を勧めたので後回しになった。仮説③、このエリアの方々は初めから合流式に異を唱える良識派で、分流式を許さなかった。 仮説④、とりあえずこのエリアだけ合流式から分流式に換えて、実験してみた。・・・・こんなとこでしょうか・・・w

>namaさん
ね。こんなふうに下水道台帳を眺めてみたのは自分でも初めてでした。
活用するようになると、「もっと広い範囲で表示できたらな」とか
「普通の地図とレイヤーになんないかな」とか、使い勝手に欲がでてきてしまうものですw
あ、こんもデータベースも i-phoneじゃないや、スマートフォンのアプリになればいいですのにね!

投稿: lotus62 | 2011年1月 1日 (土) 15時32分

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