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暗渠ハンター 果たして川はあるのか?桐ヶ谷川(仮)

地図を見ていて行きたくなってしまったのが、この桐ヶ谷。(Google earthさんありがとうございます)
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羅漢寺川の南に、浅くもしっかりと東西に切れ込みのある谷。
しかも谷の終わりは目黒川へと一直線。
川がないとは言わせないw
しかし資料を見てもほとんどここに川があったとは書いてありません;;;。
何回か前に書いた馬喰坂を見に行ったついでに、
ここに寄って桐ヶ谷川(<早くも仮称を作っている)の川の痕跡でも見つけたる!
と勇んで出かけてみました。

谷の下流から上流を目指そうと、
スタート地点を目黒線と山手通りが交わるところにしました。
山手通りから不動前駅方面を眺む。背後は目黒川です。
Imgp5686
じんわりと滋味な坂。
これから何か始まりそうな予感w

すぐに不動前の駅前に至ります。
ここいらは元々の谷をさらにしっかり切り通して目黒線を敷設した、
といった風情です。
駅からすこし谷をあがると、陸橋から目黒線を見下ろせます。
Imgp5689
奥が、通り過ぎてきた不動前駅。
振り返って谷の上のほうはこんな景色です。
Imgp5690
地形がわかる手元地図をみながら慎重に谷底と思しきところを通り、
川の痕跡を探していきます。
ところが・・・痕跡はいつまでたっても現れません。
やっと谷の中腹で、それらしいところを見つけました。
これは谷底を横切る道です。
その谷底部分に水路が渡してあるような跡を見つけました。
Imgp5692

近寄ってみます。
この写真の真ん中ヘンに停めてあるクルマのほうを見ると・・・。
Imgp5693
何か流れがありますね。
振り返るとこんな家が流れの真上に建っています。
Imgp5694
どうもこの家は流路の上にムリヤリ作った感じですね。
この準もじゃハウスがある左手が下流、
その向い、右手が二つ前の写真の水路(?)がある上流です。
上流部分の水路跡は10m程度しかなく、
さらに上流は個人宅の敷地で途切れてしまいます。
そのわずかな流れを、どうぞ。
Imgp5698
短い水路の突き当り付近には、
直角に曲がる支流(??)もあります。
Imgp5699
奥に数段の階段が見えますが、
その先は車線のない車道。
ここはちいさな「崖の下」、ということになります。
階段を登ったところで振り返ると、こんな景色。
Imgp5696

出てきた車道でさえも、
さらに崖を削って平らにしたかんじです。ほら。
Imgp5700

実は今回の暗渠的クライマックスはこれでおしまい;;;
これだけの痕跡で、
「ここに川があった」とはどうも胸を張っていえないなあ・・・。
タイトルも「桐ヶ谷『川』」とは書けないよなあ、なんて
弱気になりながらも谷頭めざして歩いてみます。

地形から谷底を辿っていくと、
谷をまたぐようにして小学校が建っていました。
後地小学校。
Imgp5702
谷間の小学校ですね。
Imgp5707

どうやらここで谷もおわり・・・。
気がつけば、数10m先は
武蔵小山の尾根を走る品川用水の水路跡です。
もう痕跡はないのかと諦めかけたときに見たのはこれ!
Imgp5704
「後地発祥の地 後地水車跡 小川米店」
おお!!!なんということか!
やっぱり川はあったんだー!
小学校の隣の、
もはや谷が終り尾根へさしかからんとするところにある
米屋さんの店先の貼紙が答えをくれました。
小川米店さんに感謝です。
※自分的に「大発見」だったのですが、
家に帰ってググってみたら暗渠先輩の庵魚堂さんがすでに
しっかりとこの貼紙に注目されていました
。さすがだなあ。

ちなみにスリバチ学会のフィールドワークでも、
私が参加させていた
だくひとつ前の会で
この付近を既に「桐ヶ谷川」と呼んでいらっしゃいました

さてこの米屋さんと桐ヶ谷川の始点ですが。
さきほど書いたようにもう品川用水のラインはすぐそこ。
しかもこの米屋さん付近から上流は勾配も緩くなってきて
激的な谷や坂ではありません。

ってことは、
やっぱり品川用水の落ち水を使ってここで水車を回し、
その水がこの先の谷を通って、
(たぶん)谷の途中からの湧水を集めながら目黒川に注いでいた、
ということになるのでしょう。
もしかしたら、
米屋さんの先でがくんと低くなる後地小学校の敷地あたりにも
ひとつの湧水ポイントがあったのかも知れませんね。
って根拠よりロマン優先の想像ですが。

さてもう少し歩いて品川用水までいってみましょう。
いやーさっきまで自信なかったけど、
こんな石垣もすっかり「安心暗渠サイン」に見えてきますw
Imgp5710

この谷に降りる階段、ですね。
Imgp5709

すぐそばの品川用水跡の道です。
Imgp5715
清水湯や朝日地蔵といった、
品川用水の現在の「名所」もすぐ近くです。

でもでも。だからといって、これはないと思う。
Imgp5716_2

横に続く路地、マンホール上に猫。
Imgp5712
マンホールと猫のセットとなれば、近づいて触りたくもなります。
と近づこうとしたら横から違うすりすり猫が現れましたw

Imgp5713
さんぽの仕上げに、しばらくしゃがんでナデリナデリ。

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2021 ・・・目黒川水系」カテゴリの記事

コメント

この谷を地形図で見て、行ってみたことがありますが、どこが谷か分からずに帰ってきたことがありました(笑)。

あっ、すりすり猫がいるのですか!
これはすぐに行ってみよう。
最後の2枚のカットは絶妙ですな。

投稿: 猫またぎ | 2010年11月 1日 (月) 15時46分

小川米店さん GJって感じですかね。
それも石碑とかではなく、
紙に書いてあるっていうのが何ともいえません。

投稿: リバーサイド | 2010年11月 1日 (月) 18時26分

猫またぎさん
この地形は相当そそられますよねw
谷を上がって、元品川用水の通りに出たところのむこう側の路地にいらっしゃいましたw
会えるといいですね!

リバーサイドさん
まさしくGJ!この貼紙にはほんと勇気付けられましたw


ちなみに・・・。昨日家にあった冊子「品川用水」(品川区教育委員会)を見てみたら、
この桐ヶ谷川がしっかり「品川用水の流路」として記載されていました・・・。がーん。
尾根を伝ってきた品川用水がこの谷間に流れ込むってことは、もう品川用水の末端ですね。
それにしてもずいぶんな谷だから、「これは品川用水の流路である」とはいうものの、
もともと自然河川があった谷に末端を落とし込んだ、と考えてもいいのではないかと・・・。
というわけで今回も妄想いっぱいのレポになってしましました;;;。

投稿: lotus62 | 2010年11月 1日 (月) 19時53分

偶然にも先日(10月27日)後地から小山のあたりの商店街を歩いてました。
暗渠的にも気になるところがあったけどデジカメと足の限界が・・・
と思って諦めたところにこちらの記事に出会えて二倍嬉しいです。
あのへん確かに猫がけっこういますね! 自分もその日3匹写真に収めました。

投稿: しかすけ | 2010年11月 2日 (火) 00時21分

しかすけさん
おお、この辺いらしてましたか!結構アップダウンの多いところなので、
お疲れになったかもしれませんねー。(私は自転車で行きましたw)
品川区も猫が結構いますよね。杉並中野も多いし・・・なぜか世田谷区だけは野良猫遭遇率が低い気がするのは私だけでしょうか・・・。

投稿: lotus62 | 2010年11月 2日 (火) 11時55分

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