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暗渠ハンター 成増スリバチフィールドワーク②和光湧水地帯のだばだば暗渠滝

東京スリバチ学会さんの成増フィールドワーク、
今回取り上げるのは板橋区から白子川を越えたところにある和光市の
白子熊野神社あたりです。

途中都営団地の構造を眺めたり、
こいど川(白子川の支流)の上流を辿ったりと成増~赤塚をあちこち歩いて
和光市の台地を目指します。

スリバチ学会のおもしろいところは、
スリバチマニアだけでなくいろんな専門家の方がいらっしゃるところ。
当日はもちろんたくさんの階段を通ってスリバチの上へ下へと移動しましたが、ある階段を降りたところで
「今のは121段でしたね」とおっしゃる声がしました。
この声の主こそ「東京の階段」という本を書いてらっしゃる階段専門家の方。
こんな興味深いブログも書かれています。
歩いていると、いろんな方の視点やスリバチの味わい方を知ることができる・・・。
これまた有意義なことです。
暗渠のある谷には階段は付きもの。今まで階段の個性やおもしろさを見逃してきてしまったような気になりますw
(階段をよく知ってらっしゃる暗渠仲間の猫またぎさんにご紹介したいw)
★10/5訂正:階段専門家さんのブログによると、階段数は「119段」だったそうです。ごめんなさい!

さて白子川を越えたところで気がついたのが、道に沿って流れていた蓋暗渠。
Imgp5561
白子3丁目28というあたりでした。
道を堂々と渡っていったり
Imgp5564
ずっと先のほうにも鉄板蓋となって続いていったり、
Imgp5565
なんだかこの後の展開に期待がかかります。

白子川が作った谷から和光市側の台地に一気に登り、
白子熊野神社に裏側からアプローチ。
神社裏の尾根からぐぐっと降りたところが境内になっています。
そう、すなわち尾根を背負った谷頭に位置していることになります。
この神社は千年前に建てられ、ずっと白子の鎮守様として親しまれてきたとのこと。
それだけに、ここはたいへん見所満載のスポット。
それこそ修行用の滝があったり洞窟があったり富士塚があったりするのですが、
やっぱり特筆すべきは湧水でしょう。
ちなみに、脇の富士塚山頂から見た境内がこれ。
Imgp5592
敷地の谷頭地形がよくわかっていただけるのではないかと。

湧水ポイントは3つあるそうです。
社の脇にある修行用滝はもちろんそのうちの一つの湧水(ただし修行目的の聖なるところなので立入禁止)。
Imgp5588
しかしもっと「強力」なのはこれ。
Imgp5574
よく見えませんね・・・。もうちょっと大きい写真で。
これ、我々がアプローチした裏の尾根から境内に続く階段なのですが、
まずこれ。もう境内まであと4・5段、というのがこれです。
Imgp5576
ここからもう一段降りると・・・
Imgp5578
おおーぅ!!!!!! 階段の脇から水が湧き出してますぞぉぉぉぉ!!!
これが階段下でこんな流れになっています。
Imgp5579
そして境内の隅をこんなふうに参道に向かって下って行きます。
Imgp5575

U字溝も何もない、単に
「そこにある土を削って細々と流れる」という素朴な姿が
なんとも愛おしい水路です。
Imgp5580
このピュアさは何なんでしょう・・・。
最近流れ出たばっかり、この水路も最近形成されたばっかりなんでしょうかね??? 

そして参道の入口で、
境内の反対側を伝わってくる修行池ともう一つの湧水をあわせる流れと一緒になって、
Imgp5595
神社前のわりと車の往来の多い道路へ、
そしてその向こう50mほど先の白子川へと注いでいます。
まあ勝手に名前を付けさせていただくとすれば、
ここを「白子熊野川・略して『シロクマ川』(仮称)」としましょうか。

さてこうなると、私たち暗渠者の頭に浮かぶのは
「では果たしてシロクマ川と白子川との合流口はどんな状態になっておるのか」
というギモンであり好奇心であり激しい期待であります。
白子川に戻ってさっそく合流口をチェックすると・・・。
Imgp5599_3 
シロクマの滝、キター!!
だばだばの合流口はまるで滝!!!!
ホンモノの滝より何倍も興奮してしまうのは何故でしょうw

ちょっと滝具合がわかりづらいのでもう一枚。
Imgp5606

たいてい暗渠の合流口って、雨でも降らなければこんなふうに(下写真)たいへん静かな佇まいなのです。これが対岸板橋側に見える合流口。
Imgp5602

もういちどやや冷静になって、志木側を見てみます。
すると・・・。
ここだけでなく、あちこち見える合流口からやっぱり流れ出る滝!
Imgp5601_2 
本隊を離れ板橋側から川の堤防を眺めて挙動不審になっている我々暗渠組を、
スリバチ参加者のみなさんが暖かく見守ってくださっていますw

ここも、写真では合流水量が少なそうに見えますが
しっかりとした水の量。
Imgp5600

ちょっと東武東上線高架に近づくと、また別の滝が待っていました。
Imgp5609_2 
もうこのへん一帯、だばだばなんです。だばだば。
四角い合流口が二つ並んでいますが、
左の小さめのやつは白子熊野神社前から通じている暗渠(つまりシロクマ川支流・仮)の、
そして右の大きいやつはそのまっすぐ奥からやってくる暗渠です。
このまっすぐ奥には何があるかというと、地福寺というお寺です。
このお寺も3方を崖に囲まれた谷頭地形にすっぽり入る「スリバチ寺」。
おそらくここにも湧水があり、その水がこの滝を作っているものと思われます。
(だからこっちは「地福寺川(仮称)」としましょう。今後の記事であまり出てこないと思うけどw)

こんなにまとまって暗渠滝が見られるのはこれまで経験したことがありませんでした。
鼻血を出さんばかりに興奮しながら目に入った近くの標識がこれ。
Imgp5597
まんまw ここ滝坂っていうんだってww

このあたりのハケはたくさんの湧水ポイントがあるようです。
板橋から一本川を越えたところにある崖に、こんな豊かな水があるなんて・・・。
感無量でした。

さて次回はスリバチ成増フィールドワークシリーズの最後、
百々向川の上流をご紹介します。

以下はオマケ。
先ほどの四角い合流口の上に掛かっている、東武東上線高架の橋裏です。
すっとした彫りの深いストライプがさわやか。
Imgp5610

こちらは成増の台地から、白子川の谷越しに和光市の台地を望む。
Imgp5553
深い深い谷でした。

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2070 ・・・その他水系」カテゴリの記事

コメント

おおう・・・猫またぎさんへの情報、フライングしちゃいましたね。
タイミング悪くってゴメンナサイ。。

「シロクマの滝」良いネーミングですね!!
わたしはなんも考えてなかったので、今後はそれでいきましょうw

あと、拙ブログに何か書くとしたら、湧水関係でlotusさんが
なにか書き漏らしていることでも・・、と思ってたんですが、
無いっすねえw 写真もじゅうぶんなほど載ってるし。
書くとしたらまったく重複すると思いますけど、お許しくださいw

投稿: nama | 2010年10月 1日 (金) 17時03分

あれれ、フライングなんかじゃないですよ、全然気にしないでくださいw
「シロクマ」は、某コミックでどちらかというと冴えない広告会社の名前にあるので若干使うのをためらいましたがw
記事だって仮に重複したって全然いいじゃないですかー。
同じ暗渠や階段や湧水を見ても、かならずその人なりの味が自然に出るもんですよね。むしろそこがおもしろいし、それを楽しみにしていますーw

投稿: lotus62 | 2010年10月 1日 (金) 18時12分

待ってました。
前回の記事を拝見して以来、待ち切れませんました。
なので、ちょっといっぱい書いちゃいますので覚悟して下さい(笑)。

>当日はもちろんたくさんの階段を通ってスリバチの上へ下へと移動しましたが、ある階段を降りたところで
「今のは121段でしたね」とおっしゃる声がしました。

「121段」がダミーでなく本当の数字なら、数えて当然ですw
東京には(ここは埼玉ですが)、100段を越える階段はまれなんです。
かなり迫力のある階段ではなかったですか?
皆さんも100段を越える階段は数えて上ることにしましょうww

滝づくしのこの光景は本当にすごいですね。
三連チャンのだばだば合流口が一番印象的でした。
なお、たまたまですが、私の昨日の記事に「水が噴出する合流口」を載せていました。
http://ankyoneko.exblog.jp/14119174/

このあたりはウチから近かったのに、行ったことありませんでしたよ。
埼玉の奥地まで引っ越してしまったので、もう簡単には行けなくなってしまいました。

ところで、こいど川は今回のご報告には入らなさそうですが、どんな印象を持たれたのでしょうか?
あまりたどってないですか?
ご予定がないのであれば私が記事にしちゃうかもw

次回の百々向川が楽しみです。

投稿: 猫またぎ | 2010年10月 1日 (金) 19時11分

先日はお疲れさまでした。シロクマ川、サイコーですね!東京スリバチ学会も初埼玉だったのですが、台風一過ならではのだばだばに出会えコーフンしました!!

投稿: スリバチ会長 | 2010年10月 2日 (土) 20時39分

ちょうど先日、白子川の垂直護岸にちょろとちょろと注ぐ排水口をみたとき、「この水はどこから来るのやら」と不思議に思っていたところだったのでとても参考になりました。源はこんな清々しい細流なのですね。

投稿: 俊六 | 2010年10月 3日 (日) 21時16分

■猫またぎさん
>東京には(ここは埼玉ですが)、100段を越える階段はまれなんです。
121段とおっしゃったのはたぶんホントです。そうですか、100段越えって相当貴重なんですね。
(そりゃそうかとよく考えると納得w)
私もたまに数えながら昇降することがありますが、たいてい途中何かに気をとられて数えるのを忘れるか、「まあ概ね30段程度」として納得するかどちらかでしたw
こいど川については、緑道より上を今回はじめてたどりました。しかしきっちり水源までたどったわけではないのです(水源は概ね尾根にある果樹園のあたりなのかなあとぼんやり考えながら歩いていました)。それにしてもここは深い谷でしたね。暗渠サインよりも、切り立つ谷をうまく使って建つ住宅群に目を奪われました。おもしろい階段があったりwどうぞ度存知のことがあれば、ぜひ記事にされて教えてください!
【訂正:本文にもあるとおり、121段ではなくて正確には119段とのことでした。ごめんなさい】

■スリバチ会長さん
先日も、どうもありがとうございました。公式ページのレポートも、さきほど拝見しました。
そうそう、今月のシンポジウムも、頑張ってくださいね!
残念ながら新潟には参加できませんが、ご成功とたくさんの成果をお祈りしています。
ご報告を楽しみにしています!!!

■俊六さん
あ、ちょうどいいタイミングだったようで、嬉しいです。
和光市側の事情は全く調べずに行ったので、あんな湧水エリアにめぐり合うことが出来て思わず興奮してしまいましたw
ただし、冷静に考えるとスリバチ会長さんが書いてらっしゃるとおり当日は台風一過の日。その影響がどれほどあったのかは後日検証が必要だなと思っています・・・。

投稿: lotus62 | 2010年10月 4日 (月) 10時04分

熊野神社にはどうしても食いつきますが、ココは特に凄そうですね。
谷頭ということで、崖下の調布・深大寺と同じような感じでしょうyか。
聖所は高いところに置きたいと思うのですが、湧水があるとそれが優先されるのかなとも。
熊野で滝といえば那智なので、一番立派なのは「シロクマ那智の滝」なんていかがでしょう。
それにしても、埼玉領なのが悔しいです。

投稿: えいはち | 2010年10月 4日 (月) 12時41分

■えいはちさん
どうもまだ寺社仏閣については弱いのですが、東京スリバチ学会公式ページによると
崖上でなく崖下にある熊野神社、というのは珍しいらしいですね・・・。
深大寺は、今年いったことがあるのですがどういうレイアウトだかほとんどおぼえておりませぬ(<駄目なひと)。
「シロクマ・那智の滝」いいですね。ありがとうございます。
大雨が降った後とかは「いまごろシロクマナチ」どんだけどばどばしてっかなー、なんて飲み屋で会話してみたくなりますw

投稿: lotus62 | 2010年10月 4日 (月) 17時18分

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