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暗渠ハンター 六郷用水北堀の断片①

前回まで、池尻掘(池尻川)から内川開渠を見に行き、
また内川を遡って六郷用水との交差点まで戻ってきました。
ここからは、六郷用水北堀を田園調布付近まで辿るシリーズを
2回に分けてご紹介していきます。
辿った行程は。こちら。

今回は地図の右のほうからオレンジ色の流路をたどり、環8こえたあたりまで行ってみましょう!

より大きな地図で 池尻掘・六郷用水北堀・内川 を表示

前々回、キバナコスモスのおじさんに声をかけられたあたりから直角に西方向に、池上通りの1本北を通っているのが六郷用水北堀です。

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この不自然な歩道でぐっとテンションが上がってきますねー!

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程なく行くと、池上通り「大田文化の森」交差点で交差する道を横切りますが、
この道の向こう側には・・・
道の入口のところ、左下に何か突起物が見えませんか・・・?

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そう!欄干の遺構がまたしても残っていました!!!!

Imgp0115

なんかなー、まるで墓石ですよねえ・・・。
回り込んで表示を見ると。

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美しい皿と書いて美皿橋。昭和10年10月の竣工のようです。

だれにも注目されずにずっとここに建っているんだろうなあ。
そう思うと、見つけてあげることができてちょっと嬉しかったです。

しばらく直線が続きます。この遺構からあとはしばらく暗渠サインも流路っぽさもあまり感じられなくなります。

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ところが。今回の見所のひとつはこれでした。
東急バスの池上営業所。
以前「暗渠とバスターミナル」というマップを作りましたが、
そのときから現地を見てみたくなっていました。1年越しですねw

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写真はすぐ隣を走る池上通り沿いのターミナルでしたが、
ここと、ここの斜向かい・さらに用水流路のすぐ横には洗車や燃料補給をする大きなスペースもありました。
やっぱり関係大アリだな、バスターミナルと暗渠・・・。

さて呑川の手前でこの舗装道路からはなれ、50mほどの緑道に変化します。
その入り口がこれ。

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そしてその先の呑川。これとしばらく並行し、
写真奥の橋で交差して池上や千鳥町の方面へと向かいます。

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橋を越えると、用水はクランク上に曲がっていきます。
第1の曲がり角となる道は、旧道であったらしく
道端にこんな風情豊かな家も残っています。 Imgp0145

第2の曲がり角を、第3の曲がり角から振り返ったの図。
奥の家の前にはその昔山下橋という橋が架かっていたそうですが、
もう跡形もありません。

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第3の・つまり最後の曲がり角では、違う方面へ行く用水との分岐点(合流点)となっています。その先を覗き込んだのがこの写真。

Imgp0147

このあたりは、「堤方の八寸」という装置があったそうです。

Imgp0149

要するに、八寸角の角材によって機能的に水量を調節して水路分岐を行っていた、
という場所です。たしか、馬込の大田区郷土資料館にこの模型があったような記憶が・・・w

さて、先に進みましょう。

Imgp0148

ここからまたしばらくまっすぐ行きますが、
用水は途中思いがけないところをちらっと横に曲がったりして気ままに進みます。
でも大丈夫。そういう「難所」にはこんな印が埋め込まれています。
うーん、なんか私のような他区から訪れる暗渠モノをとても大事にしてくれている感じw
(っていうわけではないんだろうなあ。決して)
大田区さん、どうもありがとうございます。

Imgp0150

細い道に逸れる用水を追えば、
マンホールの多い湿ったいい雰囲気になります。

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ほら!ちょっと新しいけど、いかにもな感じでしょう!?

Imgp0152

今度は池上本門寺の参道と交差。ちょっと見失いそうになるけど、
用水はまだまだしっかりと続きます。
あ、右端はクリーニング屋さん。
そうそう、今回はいつもに増してクリーニング屋さんを多数見かけました。

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整備されているんだかほったらかされているんだか
よくわからない緑道を進んでいきます。

Imgp0155

やがて千鳥町の駅付近にまで到達。ずっと緑道が続いています。

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緑道の脇は崖なのですが、この崖を利用して幾つか公園スペースが設けられています。
ちょっと覗くと、公園内に井戸が残されていました。

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さあ、千鳥町の駅の北側で線路を越えます。
おお!!!! 線路をまたぐ鉄塔のかっこよさよ!!!!
ゲート型の鉄塔が線路とともにずらずらずらっと続いています!

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そしてそのまま環8に至る。

実はこの線路から環8の間(千鳥3-8-2付近)で、
世田谷方面からきた六郷用水は北堀と南堀に分岐をするそうです。
それが通称「南北引割」。
場所は特定できませんでしたが・・・。
なので、ここから先は「北堀」ではなくなります。

環8手前には、用水脇にこんな金網に囲まれた
農園スペースが出現。
この金網から10mくらいの奥行きで細長く続いている農耕地です。
さらにその奥は崖で、ちょうど崖下の鰻の寝床スペースを耕している感じの。
規模からいってもたぶん農家の方の土地、というより
かなり大きめな家庭菜園、という風情・・・。
奥にはたのしそうなデッキチェアがおいてあって
レジャーテイストをさらに醸しています。

Imgp0162

不思議なのはその崖の壁にこんな横穴施設が作られていること・・・。

軍事関係?作物の冷暗倉庫?
それにしてもかなりの廃墟具合です・・・。
なんだかよくわからないエリアでした。

Imgp0164

その農園横に続く道はこんな感じ。やはり暗渠テイスト満載です。

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このまま環8に出て、でも環8を渡らずにほんの少しだけ並走し北上、
その後環8外側に渡ったところがこういう図。

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さきに「ここからは北堀でなくなる」と書きましたが、
実は六郷用水本流より東側、崖の上を六郷用水に並行して走りこのあたりで合流する流れもありました。(だいたいの水源がわかっているのでたぶん自然河川)
六郷用水全体を見ると、まるで北堀がここから流れ出ているようにも見えます。
(もちろん錯覚ですがw)

このあとは、この六郷用水北堀の続きみたいな支流(長いので、仮に北堀錯覚川とでもしておきます)を水源まで追っていくことにします!

まあでもこのあたりは暗渠がすごくわかりづらくなるんで早くも挫折寸前なんですがw
Imgp0168 

そうだ!気分を変えて!

このまま北堀錯覚川(仮)を追ってもいいのですが、
実は用水本流もすぐ西側(多摩川に向かう斜面を降りたところ)だし、
そのあたりを通る多摩川線・沼部駅付近には湧水ポイントもあるようなので、
ちょっと坂を下りて寄り道してこよっと!

というワケで、次回後半は沼部駅付近の湧水と、
もいちど北堀錯覚川に戻ってその端っこを見に行きます!

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2060 ・・・用水・上水など水路系」カテゴリの記事

コメント

こんにちは、hikadaです。
横穴施設が、大田区にもあったとは、はじめて知りました。
このような横穴施設を他にも知っています。
上野毛にある瀬田隧道です。昔は、ウルトラマンのロケで何回か使われていました。
ウルトラマンの中で観たトンネル周辺は、いまよりも緑が多かったです。
今は、厳重に鍵が掛けられていますが、中に入ってみたいと思っています(笑)

投稿: hikada | 2010年9月 5日 (日) 11時24分

hikadaさま
瀬田隧道はおろか、「隧道」というものは初めて知りました。
瀬田の近くの岡本にもあるようですね(ググったら暗渠先輩の庵魚堂さんが岡本の隧道について書かれていましたw)
水のトンネル、なのですね!これはおもしろそうです!!!
この大田区横穴物件は、隧道というより横穴倉庫、といったような風情でした。
いずれにしても不可解・・・。もし見に行かれたら、ぜひともご見解をお聞かせください!
あ、くれぐれも潜入は合法的にお願いいたしますw

投稿: lotus | 2010年9月 6日 (月) 14時03分

こんにちは。はじめまして。
別件で鎌谷町関連を検索していたらこのサイトを見つけました。楽しく拝見させていただいております。

本日は一件だけ。
「暗渠とバスターミナル」、なかなか面白い視点ですね。それでちょっと一言。
既にご存知なことかも知れませんが東急の池上営業所、六郷用水と直角に別の暗渠跡らしきものがあります。
あたりや商事とそば屋に挟まれた通りから、まさに営業所の敷地を突っ切って材木店の横の微妙なカーブの路地を通り、
広い通りに出てから東進、そのまま内川の東海道ガードに突入するというもの。
粗忽者ですので私に暗渠判別力があるのかどうかは定かではありませんが、この流路に関しては一応古地図らしきもので裏は取ってあります。

ここは昔、池上線のターミナルが大森から蒲田にチェンジする前、駅の候補地であったという話もどこかで聞いたことがあります。
まさに千鳥のあたりからは六郷用水沿いに線路を引っ張るつもりだったのですね。
東急、そんなに川がほしいか(笑)

ということで失礼いたしました。

投稿: Ip | 2011年7月 5日 (火) 20時21分

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