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暗渠ハンター 江古田川に注ぐ江古田分水にいってみる

江古田にいってきました。いえなんとなく。
しかも江古田川でなく、「江古田分水」に。
この周辺のエリアはほとんど行ったことがなった
(ゆえに私の手元地図ではこのエリアは何の書込みもなくってちょっと寂しかった)のと、地形図を見ていたらこの辺結構小さな谷筋があっておもしろそうだったのと、
そういう理由でw。

江古田エリアに入る前にたまたま寄った図書館で、
ちょうど江古田周辺の用水路の資料
(「江古田散歩」中野区ことぶき大学大学院、&「懐かしい江古田村の生活と自然」)を見つけました。
これによると、
北に流れる千川上水から江古田村には稲作用に5つの分水があった、
とのことです。
それが「中村分水」「中新井分水」「弁天分水」「濯川(すすぎがわ)分水」
そして「江古田分水」。
この資料には江古田分水の流路がほぼ載っていたので、
ここを辿ってみることにしました。
また、「懐かしい江古田村・・・」には大正初期の古地図も載っており
ここにも江古田村分水が描かれていましたが、
こちらはさらにその支流まで!
しかし現代との対比図がないためその支流の流路はあまり特定できません。まあこちらは見つけられたらラッキーくらいの気持ちで臨むことにします。

さて哲学堂のあたりから一気に北上し、
まずは千川通りの分水地点をめざします。
哲学堂ちかくからは、美しい「みずのとう」が見えます。
Imgp5012
野方給水塔。
現在は災害用の水備蓄装置となっているそうですが、
これが荒玉水道として砧・大谷口と繋がっていたのですね。
すごい水ネットワークが存在したものです。

さて、千川からの分水地点がこの交差点。
旭丘1丁目にあたります。
Imgp5014
千川通りの片側の歩道はこんなふうに幅広で、
いかにも「かつての水路」然としていますね。
Imgp5013

さあ、こっから用水路に沿って南下していきます。
Imgp5015
ちょっとしばらくは水路とわかりづらい道が続きます。
Imgp5018

しかし暗渠サインの銭湯はしっかりと存在。
江古田湯の四角い煙突。
Imgp5019

目白通りに出るところに「こぐま公園」という小さな公園があります。
先ほどの資料によると、
ここはかつて池があって、
農家の方々が大根(練馬大根かw?)を洗う洗い場だったそうです。
Imgp5020

そして目白通りを渡ったところにある歩道橋下、
ここが今回のハイライトかもしれませんw
Imgp5022
そう、橋の欄干跡!
Imgp5023

さらに南下して江古田川に近づいていきますが、
ここらあたりから暗渠然とした道が見られるようになってきます。
見事にマンホールが続く道。
Imgp5025
Imgp5027

あ、そうそうちょっと告知です。
私、お互いにくっつきあってるマンホール(おしくらマンホール)や
プレアデス星団みたいにたくさんがひしめき合ってるマンホール群(すばる座状マンホール)が大好きなんですが、
それを集める特設コーナーをこのブログ(画面左欄外の下のほう)に作りました。
お好きな方はぜひこちらもご参照ください。
同様の「橋裏萌え」版もつくっていますがこちらはまだ作りかけ;;;;

おおーここにもおしくらマンホール?
Imgp5029
と思ったら、隣り合っているだけの「モドキ」でした。
Imgp5030

隣り合っているのはまあ出現率も高いのですが、
ほんとうに「おしくら」して縁がつぶれちゃっているのは例が少ないんです。
さきの特設コーナーにあるものの中でも、
その「真性おしくら」はたった3例しかまだ見つけられていません;;;

暗渠は江原公園を突っ切ります。
この桜並木に沿って用水が流れていたようです。
Imgp5033
公園を出てさらに続きます。
でた!車止め!
Imgp5035
ちなみにこの道の右となりの宅地は只今売り出しちう。
不動産屋のお兄さんにこえをかけられましたが振り切って進みますw

ちょっとした段差の下を暗渠は進みます。
Imgp5037
いかにも、な護岸が結構残されています。
Imgp5038

そして団地の大きな敷地にぶつかりますが、
敷地には、この暗渠の延長線上から
「ここからまた流れるよ!」と教えてくれるような歩道スペースがありました。
Imgp5039

そしてこのあたりこそ、
この江古田分水のさらにもう一本の支流が分岐するところでもあったようです。
まずは本流を。
団地に沿って太すぎる歩道が続き、
これがまっすぐ先の江古田川に東橋で繋がります。
Imgp5041

江古田川はこの区域は開渠。
とはいっても、なんだか砂漠のような少し哀しい開渠です。
Imgp5043

江古田分水の合流口も、よく見ることができます。すご!
Imgp5046

ではさっきの団地敷地も戻って更なる支流を探してみます。
この団地内の道を通るのは確実な模様。
Imgp5050
うろうろしてみましたが、
団地から北側はちょっとした登り勾配になっていてその下の小さな崖地帯が
不自然な(スクエアでなくナナメの)土地割りになっています。
Imgp5057
ここが流路ではないかな・・・?
古地図ではもっともっと西進しますが、
土地を歩いた感じでは2ブロックほど先の
廃品回収会社の広めの敷地を抜けて江古田川に合流しているのだ、
というのが今回の私の結論です。
ちょうどその予想流路と江古田川の結び目には
大き目の合流口がみえました。
Imgp5068

さてさて、突然出かけた江古田分水。
いろいろ調べると、
江古田川本体の付近には千川上水の分水がたくさんあってどうにもおもしろそうです。
また日を改めて、違う分水も探してみることにします!!!

今回の行程はこちら。

より大きな地図で 江古田川江古田分水 を表示

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2055 ・・・神田川水系」カテゴリの記事

コメント

こんばんはhikadaです。
おしくらマンホール、見たこともありません。
それに、再開発などでよく橋の欄干や暗渠の痕跡が消えてしまいますから、この歩道橋下の欄干はかなり貴重でしょうね。
あそこまで大きな開渠にしなくてもいい水量の江古田川に、水位標識あるなんて驚きです。
江古田川水系の調査楽しみにしてます~

投稿: hikada | 2010年9月18日 (土) 21時37分

初めまして、imaと申します。

namaさんの暗渠さんぽにたまに出没させて頂いております。

今回の調査はなかなかマニアックなところを責められましたね。
しかも、あんな場所に欄干跡があるとは、非常に興味深いです!
ちょっと今度覗きに行こうかと思います♪

でも、元の橋の名前まではわからないんだろうなー(笑)

しかし、普段はほとんど水がない江古田川も、2005年のゲリラ豪雨で妙正寺川が氾濫した様に、ここにも凄い流れになるのかな?とたまに想像しちゃいます(;^_^A


また、お邪魔させて頂きます!
失礼致しましたm(__)m

投稿: ima | 2010年9月20日 (月) 18時13分

橋跡をめざとく見つけるところが、さすがこの業界の人(笑)という感じがしますね。

「真性おしくら」が3例しかない、というのは意外な気がします。
この間、「真性おしくら」らしきものを1つ見つけたのですが、本当に「真性おしくら」なのかやや微妙。
今度ご報告しますので、判定して下さいw

投稿: 猫またぎ | 2010年9月21日 (火) 09時45分

>hikadaさん
江古田川は今回初めて行きましたが、あの補修堤防ってなんだかちょっと間が抜けたような・・・w
どーんという構えの割には川筋がかわいすぎて、不思議な川ですね。
水位標識があるってことは、なんかあるとすぐに暴れだす「羊の皮をかぶった狼」的な川なんでしょうか・・・?
気まぐれに行っただけだったのですが、なんだかちょっと興味が湧いてきてしまいましたw

>imaさん はじめまして。お待ちしておりましたw
namaさんのところでのマニアックなコメントは毎回楽しく読ませていただいています。
yahooのマップも面白いですね!
この橋のことも、なにか御存知でしたらぜひお教えください。
どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

>猫またぎさん
「業界のひと」には笑いましたwww
だって猫またさんのほうがよっぽどマニアックで「その業界のひと」じゃないですかwww
「真性おしくら」、まあまだまだ探索が足らないので・・・。
ちなみにふたつ並んでいるだけのは結構あるんですが、
くっつきあって互いの円周に食い込んでいるものをここでは「真性」と呼んでいます。
見つけられたら、ぜひ教えてくださーい!!

投稿: lotus62 | 2010年9月21日 (火) 16時41分

どうもです。
今更ながら、先日中野サイダーを片手に、橋の欄干跡を観に行きました(笑)

すいません、残念ながらこちらの欄干跡は調べが行き届いてないので、皆目見当も付きません。。。

しかし、この欄干跡が、意外に造りが新しい感じがしたので、「うーん、もしかして自転車止め!?」とも一瞬思ってしまいました。
詳しく調べるには、この欄干跡からして、昭和20~30年のこの近辺の地図を調べる必要がありますねー!


あぁ、どんどん宿題が増えていく…(爆)

投稿: ima | 2010年10月 7日 (木) 22時58分

imaさん
ありがとうございます。中野サイダー、売ってましたかw
そうですね、特別な意匠があるわけでもなく、
「必要に迫られて実用本位で区の土木課が作りましたが、何か?」的な造りになってますよね。
記事中の、私が参照した資料ではしっかり「橋跡」として取り上げられていたのですが、
資料自体の信憑性は?と問われると返す言葉がありません(<弱腰ww)
ただ、流路自体は現地の感じからいってたぶん間違いはないと思うのですが・・・。
何かお解りになったら、ぜひご教授ください!!!

投稿: lotus62 | 2010年10月 8日 (金) 09時53分

ぶべら!!ちゃんと資料に載ってたんですね、すいません…m(__)m

調査して参りました、江古田川(中新井川)と江古田分水!!
結論から言いますと、分水の欄干跡の橋名はわからんでした。

あの陸橋の方は「練馬区史」昭和45年前後に架かったらしいのですが、当時の橋の資料は見当たらなかったです。。。

あ、練馬区立図書館で「東京全住宅案内図張」昭和39年版で確認したところ、中新井川に架かっていた橋が3つ程名前は判明しました(;^_^A
しかし、「練馬区史下巻」昭和32年発刊によると江古田川全体では43も橋が架かっていたらしいんですよね。
果たしてコンプリート出来るのかどうか…(爆)?


後、中新井地区の明治~昭和初期の地図を見比べたら、こちらも桃園川同様に昭和4年→昭和12年の地図の期間に河川の流れを改修しておりました。

やはり昭和初期は、namaさんの中野駅付近の改修の話もあったように、そういった時期だったのかもしれませんねー。

もう一つ、石神井公園にある石神井公園ふるさと文化館に行きましたが、ここは結構楽しいです(^^ゞ

練馬区に流れる、河川の流れが支流も一緒に描かれている地図もありますし、千川上水の江戸時代の地図も展示されてます。

学芸員の方も親切で、僕が訪ねたら、色々と資料を探してくれました♪
(暗渠マニアの学芸員の方もいて、話が盛り上がりました(笑))

そこで「中新井川の今と昔」昭和43年発刊を紹介してもらいましたが、これがなかなか面白い本でした。

特にこの本に付いていた明治45年当時の中新井川の古地図がヤバいです!!
改修前のごちゃごちゃした感じと江古田分水等の支流もちゃんと載っています。
流路はこの地図で確認出来ました!


「懐かしい江古田村の生活と自然」の古地図とも見比べてみたいですねー!

もし、お時間ある時にでも、是非足を運んでみて下さい(^^ゞ

では、引き続き調査を続けます(゚д゚)!!

投稿: ima | 2010年10月11日 (月) 23時05分

imaさん
いえいえ、「資料に載ってたもーん」なんて威張るつもりでは全くないのです;;;;どうぞ誤解なきよう;;;;w。ひとつの資料だけ参照していると、間違いもありますしこれだけで断定するつもりもありません。おっしゃるようにパッと見コンクリ製の大型縁石みたいにも見えますし;;;;。
流れの改修があったとは、興味深いですね。ここも農耕地→住宅地・商業地へと変わる過程でいろいろにいじられてきたのですね。
ふるさと文化館、知りませんでしたが楽しそうです。この学芸員さんとお話してみたいですねー。
・・・「中新井川の今と昔」昭和43年発刊・・・これ、さっそくメモりました。ありがとうございます。
いまさらながらですが、imaさんの橋に対する情熱には心から敬意を表します。

投稿: lotus62 | 2010年10月12日 (火) 09時26分

おお!これ!地形的に目白通りから小気味よい谷があるので、次に訪れようと思っていた場所です。
「中新井川の今と昔」の地図に乗っている場所で、気になっておりました。
Goo地図でも一部確認できます。これは訪れねばだ。

合流口のあたりに水車が在ったらしいのです。
できれば痕跡を見つけてみたい昨今でございます。

投稿: 味噌max | 2010年11月11日 (木) 10時45分

なんと水車ですと!
ぜひ見つけて、教えてください!!
合流付近には、リサイクル会社っぽい風情のフェンスに囲まれた広い敷地なんかもありました。
広い敷地でビルもマンションも建てずに土地利用されている、というのは
・地盤が緩いとかで「基礎が作りづらい」 もしくは
・古くから誰もほしがらない土地なので、まとまった広さで入手しやすい
という理由があるのではないかと推測していたので、
元湿地とか元川の流路とかあったのかなあなんて思っていました。
・・・あのへんかなあ・・・。
楽しみにしてます!けど、ちゃんと足が治ってからにしてくださいねw
それからでも充分間に合うと思うので。ほんと焦らずにw

投稿: lotus62 | 2010年11月11日 (木) 12時59分

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