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暗渠ハンター 山王崖下の「池尻掘」?①湧水つきの東側掘

大田区に遠征してきました。
今回から数回にわたって、池尻掘、六郷用水北堀、内川の様子をシリーズでご紹介します。

まずは池尻掘から。
実はこの池尻掘、
カケダシのころからの愛用テキスト「川の地図辞典」にはしっかり載っているのですが、
その他の文献でも見当たらないしググっても出てきません;;;;
もしかして名前の記載ミス?・・・という疑いを持ちつつも、便宜上もうこの「池尻掘」という名前で通すことにしますw
※補記:大田区の資料ではいくつか「池尻川」という表記が見られます。

※2011.7.18追記:大田区の小学校史の記事に、「環7内側・山王近辺の谷からの流れも内川の源流のひとつ」である旨の記述を見つけ、池尻堀も内川水系として扱うことにいたしました。

池尻掘は、
環7の馬込交差点あたりを真ん中にして
西と東それぞれから流れ出して南下し、
途中でこの2本が合流して
池上通りとの交差点あたりで六郷用水北堀と合流する水路です。Yの字形みたいに。

まずは東側の水路から探検。
「川の地図辞典」と手元地図を見比べていると、
どうも川の地図辞典の記載より上流がありそう。
そこから探ってみましょう。

「川の・・・」記載の始点に立ってみると、
果たしてさらに東のほうにあからさまな暗渠がありました。
この先が上流ですね。
Imgp0039

すっかり無理固められていますが、ザッツ川筋。
Imgp0041

おっと、金網フェンスで囲われている洋館。廃屋のようですがとことなくキッチュな風格(なんだそれw)があります。
Imgp0043

奥に進んでいくと二筋に分かれるところがあります。まずは右に折れて進んでみます。
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さらに狭い暗渠がまっすぐに続いていました。
Imgp0045

足元には「おしくらマンホール」モドキが出現!
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うわっさらに狭くなってきたw
かなり好みの暗渠ですよこれ!!!
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この暗渠は100mくらい続き、最後はは10段程度の階段となって、崖上に出ます。
その崖上からの暗渠の眺めはこれ。
Imgp0051

この崖の横には駐車場があり、このへんが谷頭となっているようです。
Imgp0053

この崖を含む台地が山王、台地の向こう側がJR大森駅となります。
先ほどの二筋の分かれ道のもうひとつの暗渠は、数10m続いてすぐに終り、この奥に消えてしまいます。
Imgp0055

もうちょっと奥まで分け入っていくとこんなかんじ。
まだこの先の崖下伝いに先がありそうですが、もう流路は追えません・・・。
Imgp0057

さて、もういちど「川の・・・」記載の始点に戻って下流を辿ることにします。
下の写真の左側・蛇行しているのが池尻掘。これを下っていきましょう。
(右の奥のほうに銭湯の煙突が見えますね・・・じつはこの写真を撮った位置の背後にはクリーニング店。とくにこの流域はクリーニング店がたくさんあったように思います)
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環7東の池尻掘は、山王の台地の崖下を縫うように南下していきます。
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途中、崖の切れ目がありちょっと左に入ると奥まったところに厳島神社があって、その横に公園と、弁天様を祀った池あらわる。
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さらにこの奥に谷頭がありそこから湧水があるということで。
奥は山王花清水公園、というイギリス風の庭園みたいな小さな公園があります。
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その片隅に、ありました。「御神水」との看板と、水源と思われる小屋です。
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この公園からさらに奥の崖に向かう階段もありましたが、
Imgp0077

なにしろこの公園、スズメバチがぶんぶん飛びかっているので逃げるように池尻掘に戻ります。
うえー、ちょっと怖かったw
この先も東側の掘は続き、(あ、ジェットストリームアタックみたいな3連のマンホールだw)
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やがて環7西の掘がこちらに近づいてきて合流、ということになります。
西側は次回。

では今回の池尻掘、六郷用水北堀、内川の行程の地図をまとめて。

より大きな地図で 池尻掘・六郷用水北堀・内川 を表示

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2031 ・・・立会川・内川水系」カテゴリの記事

コメント

わおっ!先こされてしまいました(笑)。ここ、昨秋に辿ってて、
そろそろ記事にしようかなと思ったら例のHDクラッシュで写真が全部オシャカに
なってしまった場所です。撮り直しにいかなきゃなと思ってたところでした。
途中の木造洋風建築の廃屋、凄いですよね。柱がギリシャ風になってたり、
庭先にもレトロな自動車が放置されていたり。

投稿: HONDA | 2010年8月28日 (土) 09時59分

これからHONDAさんがここの記事を書かれると思うと、
自分の記事のナカミのなさがより際立ちそうで夜も眠れませんww
でもいろんなこと教えていただけそうで、すっごく楽しみにしていますね!!!!
それはそうと・・・。ここの写真も消えちゃったんですね・・・。心中お察しいたします。
レトロ自転車は気付きませんでしたw しかしやっぱりこんな柱まで凝って建てておきながら、廃墟。というのもなにか諸行無常感が際立ちますよねえ・・・。

投稿: lotus62 | 2010年8月30日 (月) 09時21分

大森は地形が複雑で探検しがいのある所ですよね。
書籍「東京の凸凹地図」も取り上げてましたし。

ところで、手元の地形図を見ますと、池尻掘?に南から合流する支流は、谷頭はそこじゃなくて、もう少し南へ行ってから東の方へかくっと曲がった「射的場跡」の辺りではないですか。
今は「大森テニスクラブ」になってますから、暗渠など探すべくもありませんが、かつては大森テニスクラブの上から流れていたのではないでしょうか。

調べたわけではないので、当てずっぽですがw

投稿: 猫またぎ | 2010年8月30日 (月) 18時10分

確かに、この駐車場付近よりもっと高いところがあって、ここはまだ丘の中腹、なのですが、
この駐車場奥が扇子の要みたいになって急に小さな扇状地風に谷ができているように感じたので谷頭かな、と思いました。
実は当日はこの上までは足を伸ばさなかったので、もしかしたらおっしゃるようにもっと奥があったのかも知れません;;;;(<自信ナシw)
それにしても以前は「射的場」があったのですね?すごい!知りませんでした。昭和30年代前半の地図は見比べたのですが、戦前のはしっかり見てないんです;;;帰ったら手元資料あさってみますね!
どうもありがとうございました!!

投稿: lotus62 | 2010年8月30日 (月) 19時04分

山王というと、どうしても赤坂のほうが思い浮かびますが、こちらにも日枝神社があるのかなと地図上を探したら、見つけました。でも隣接する旧別当と思われるお寺が「成田山圓能寺」というのも不思議です。成田山といえば真言宗、日枝神社の山王一実神道といえば天台宗。
そんな視点で地図見てみると面白いです。厳島神社もそうですが、西の流れの源流付近には北野神社、東西合流点付近に熊野神社、さらに下れば春日神社。「ココ、パワースポットだ!」って言っちゃえば、信じちゃう人いるかも。おーっと、東の流れ源流付近には「ルーテル幼稚園」って、八百万の神+宗教改革?

投稿: えいはち | 2010年8月30日 (月) 21時01分

初めまして。
ほぼ毎日お邪魔しております。
最近、暗渠めぐりを始めた、暗渠めぐり初心者です。

小生の家の近くに六郷水路があって、最近、気になり始めたところです。
人文社の古地図を手に入れて勉強しているところですが、川の名前が分からないのです。
ご紹介の「川の地図辞典」を手に入れてみることにしました。

今回の「六郷水路」、期待しています。

今後ともよろしくお願いします。

投稿: Weekend Outdoors | 2010年8月30日 (月) 23時26分

>えいはちさん
さすがーえいはちさん寺社仏閣のことよくご存知ですね!!!
水路や湧水と寺社は、地域の統治と水の利権の関係で表裏一体となっているケースが多い、と思っていましたが、寺社の銘柄(w?)には全く着目していませんでした。こういう切り口もおもしろいですね。ちょっとこれから気をつけてみていこうと思います。
それと、ルーテル幼稚園。ナニゲに全国にあるみたいですねー。

>Weekend Outdoors さま
はじめまして。いつもお読みいただき、またコメントをいただきまして、どうもありがとうございます。ブログも拝見いたしました。素敵な写真で毎日を切り取られているのですね。坂道のご紹介も楽しいです!これからも拝見させていただきます。
私も、はじめはこの「川の地図辞典」でいろいろなことを学びました。また、リアルなところでは、中目黒にある「川の資料館」などのご来訪もお勧めいたします。(ある程度までなら学芸員さんがお答えしてくださる場合もありますよ)
六郷水路については、実は計画性もなくふらっと辿ってみただけなので、あまりご期待に添えないものになる可能性大です、っていうかたいしたこと書けないと思います(いまから白状しますがw)。むしろ、ご近所にいらしてなにかおわかりになる部分があれば、ぜひお教えください!!!
どうぞ今後ともお気軽にコメントくださいませ。

投稿: lotus62 | 2010年8月31日 (火) 09時25分

今更なところでコメント、ご容赦いただきたく。

本日(10/11)、時間があったので、馬込にある大田区郷土博物館に行ってきました。
館内の六郷水路の資料を見て、すごく驚いたり、納得したりして。
帰り際、史跡地図を買い求めるついでに、聞いてみました、六郷水路のこと。

詰めていた学術員にとても丁寧かつ詳しく教えてもらい、いくつか資料をいただきました。
今後の街歩きにとても参考になりそうです。

まぁ、分からなかったら聞いてみる、ということですね。
(子供にも言い聞かせている、常套句ではありますが)

ヒントをいただき、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。

投稿: Weekend Outdoors | 2010年10月11日 (月) 16時14分

Weekend Outdoorsさん
過去記事でも、大歓迎です!ありがとうございます。
よかったですね、郷土資料館。私も思った資料がうまく探せなかったので、学芸員さんにお尋ねしました;;;
やはりとても親切に教えてくださって、たいへんお世話になってしまいましたw
以前は六郷用水のことをほとんど知らない時期にいってしまったので、
また改めて資料を漁りにいってみたいと思っています。
ほんのわずかばかりですが、お役にたてたようで嬉しいです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

投稿: lotus62 | 2010年10月12日 (火) 09時18分

花清水公園の近くに実家があります。亡くなった父から、テニスコートの半分は昔、池だったと聞いたことがありますよ。猫またぎさんの説に合いますね。

投稿: | 2013年5月 3日 (金) 23時26分

貴重な情報、どうもありがとうございます。
そうですか、池だったのですね。
地元のかたからの情報はほんとうに有難いです。
どうぞ今後ともよろしくご教授くださいませ!!

投稿: lotus62 | 2013年5月 4日 (土) 20時09分

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