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2010年8月

暗渠ハンター 山王崖下の「池尻掘」?②西側の掘と合流後の暗渠

では池尻掘の2回目は、まず東側の掘との合流点から上流に遡ってみましょう。

西側の堀は、環7の向こうからやってきます。
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この正面の道を入ると、いきなり崖。
この崖上は大倉山公園という公園になっています。
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崖上から流路をみるとこんな。高いですねえ。
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西側堀は蛇行もなく、ちょっと見所は少ないです。
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どんどん北上して、馬込東中を左に曲がって坂を上ります。
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「川の地図辞典」では、このあたりが起点。
この古い民家なんて怪しいな・・・。
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何気なく隣のアパートをみると・・・
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コーポラスいずみ。・・・「いずみ」!!!?
ここが湧水ポイントか!?  なわけありませんw

まだ上り坂が続くので、もはや「川の・・・」をちょっと無視してあたりをさぐってみます。
道は蛇行し、「もしかしたら流路が続いてる?」と思わせるには充分。
こんな不自然(いや、自然?w)な三角形のヘタ地まで登場。
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古い川の流路と新しい計画道路が交わるところに、よくこんなヘタ地ができますよね。
渋谷区の例はここ

坂を上りきるあたりには大きな敷地の古い神社。
水源があったとしたら、このあたりじゃあないかなあ。
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さて、東西合流後の流路は少しだけ環7とともに南下します。
なぜかこのあたりの環7沿いには看板建築物件が多く見られました。
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環7と池上通りの立体交差あたりから、池尻掘は環7の西に離れていきます。
左が環7の立体交差。流路は右に。しかし先に見えるカーブは曲がらずにほぼまっすぐ進みます。
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お!この立体交差付近で支流暗渠発見。
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さっそく追ってみます。
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曲がり角はわくわくするほどマンホールが連なっています!
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残念ながらこの暗渠はこの角を曲がるとおわり。
本流に戻ります。
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あ。ここにも支流。(写真まんなか奥)
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ちょっと進むと行き止まりになります・・・。
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民家から排水口が道に突き出ていますね。
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さらに下ると春日神社横に橋跡がありました。
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明神橋、という橋です。
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欄干の親柱だけが移築されているのですね。

さらに南下して、池上通りにぶつかるところで六郷用水北堀と合流します。
このへんが合流点。
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写真を撮っていたら、にこにこしたおじさんが近寄ってきて
「その花ね、種から植えたんだよw きれいでしょうww」
と。
「いえ、花を撮っているのではなく暗渠を撮っているのです」とはいえませんでしたww

これで池尻掘(?)はおしまい。
次はこのすぐ海側を流れる内川、いきます!

流路は前回の地図を参照ください。

※2011.7.18追記:大田区の小学校史の記事に、「環7内側・山王近辺の谷からの流れも内川の源流のひとつ」である旨の記述を見つけ、池尻堀も内川水系として扱うことにいたしました。

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暗渠ハンター 山王崖下の「池尻掘」?①湧水つきの東側掘

大田区に遠征してきました。
今回から数回にわたって、池尻掘、六郷用水北堀、内川の様子をシリーズでご紹介します。

まずは池尻掘から。
実はこの池尻掘、
カケダシのころからの愛用テキスト「川の地図辞典」にはしっかり載っているのですが、
その他の文献でも見当たらないしググっても出てきません;;;;
もしかして名前の記載ミス?・・・という疑いを持ちつつも、便宜上もうこの「池尻掘」という名前で通すことにしますw
※補記:大田区の資料ではいくつか「池尻川」という表記が見られます。

※2011.7.18追記:大田区の小学校史の記事に、「環7内側・山王近辺の谷からの流れも内川の源流のひとつ」である旨の記述を見つけ、池尻堀も内川水系として扱うことにいたしました。

池尻掘は、
環7の馬込交差点あたりを真ん中にして
西と東それぞれから流れ出して南下し、
途中でこの2本が合流して
池上通りとの交差点あたりで六郷用水北堀と合流する水路です。Yの字形みたいに。

まずは東側の水路から探検。
「川の地図辞典」と手元地図を見比べていると、
どうも川の地図辞典の記載より上流がありそう。
そこから探ってみましょう。

「川の・・・」記載の始点に立ってみると、
果たしてさらに東のほうにあからさまな暗渠がありました。
この先が上流ですね。
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すっかり無理固められていますが、ザッツ川筋。
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おっと、金網フェンスで囲われている洋館。廃屋のようですがとことなくキッチュな風格(なんだそれw)があります。
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奥に進んでいくと二筋に分かれるところがあります。まずは右に折れて進んでみます。
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さらに狭い暗渠がまっすぐに続いていました。
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足元には「おしくらマンホール」モドキが出現!
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うわっさらに狭くなってきたw
かなり好みの暗渠ですよこれ!!!
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この暗渠は100mくらい続き、最後はは10段程度の階段となって、崖上に出ます。
その崖上からの暗渠の眺めはこれ。
Imgp0051

この崖の横には駐車場があり、このへんが谷頭となっているようです。
Imgp0053

この崖を含む台地が山王、台地の向こう側がJR大森駅となります。
先ほどの二筋の分かれ道のもうひとつの暗渠は、数10m続いてすぐに終り、この奥に消えてしまいます。
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もうちょっと奥まで分け入っていくとこんなかんじ。
まだこの先の崖下伝いに先がありそうですが、もう流路は追えません・・・。
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さて、もういちど「川の・・・」記載の始点に戻って下流を辿ることにします。
下の写真の左側・蛇行しているのが池尻掘。これを下っていきましょう。
(右の奥のほうに銭湯の煙突が見えますね・・・じつはこの写真を撮った位置の背後にはクリーニング店。とくにこの流域はクリーニング店がたくさんあったように思います)
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環7東の池尻掘は、山王の台地の崖下を縫うように南下していきます。
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途中、崖の切れ目がありちょっと左に入ると奥まったところに厳島神社があって、その横に公園と、弁天様を祀った池あらわる。
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さらにこの奥に谷頭がありそこから湧水があるということで。
奥は山王花清水公園、というイギリス風の庭園みたいな小さな公園があります。
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その片隅に、ありました。「御神水」との看板と、水源と思われる小屋です。
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この公園からさらに奥の崖に向かう階段もありましたが、
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なにしろこの公園、スズメバチがぶんぶん飛びかっているので逃げるように池尻掘に戻ります。
うえー、ちょっと怖かったw
この先も東側の掘は続き、(あ、ジェットストリームアタックみたいな3連のマンホールだw)
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やがて環7西の掘がこちらに近づいてきて合流、ということになります。
西側は次回。

では今回の池尻掘、六郷用水北堀、内川の行程の地図をまとめて。

より大きな地図で 池尻掘・六郷用水北堀・内川 を表示

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暗渠ハンター 重箱掘から入間川

前回と同じく、梶山公子さん著「あるく渋谷川入門」を読んで知った川筋を、今回もトレースしてみました。

重箱掘と入間川。

この本によると、渋谷川(古川)から麻布十番あたりで別れて東京湾に注ぐ「もうひとつの渋谷川河口があった」とのこと。そのもうひとつの渋谷川が入間川(いりあいがわ)であり、河口が重箱掘である、とのことです。★訂正:「河口については重箱掘ではない」という記述です;;;私の勘違いでした。後日河口についての記述を確認し改めて訂正いたします。申し訳ありませんでした。

これらについてのエッセンスは梶山さんのwebでも公開されています
でももっと詳しいことをお知りになりたい方はぜひ本でw!

不勉強ながら、知りませんでした。渋谷川は専ら中流から上流を調べたり歩いたりしていまして、下流については全くノーマーク;;;;。

よしここはひとつ自分の目で確かめに行ってこよう!
と前回の吉野川と同じ日に自転車でうろついてまいりりました。
(暑かったっす;;;;;)

スタートは重箱掘。日の出桟橋の裏側の運河の、凸型になったところ(写真奥)が重箱掘です。
まあ地図で見れば確かにこの凸の向こうには川があると考えるのが自然・・・・。Imgp9674

さあてさっそく遡ってみましょう!まずはJRの浜松町と田町の間をくぐります。
・・・この橋裏もすごく美しかったのですが、それは次回の橋裏特集でw

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しかしほとんど暗渠サインはなく、流路も特定しずらいです。
本から写した流路を頼りに、それらしいところを見極めつつ芝小学校の横からセレスティンホテルの横を抜けて・・・
芝3丁目の住宅街にやってきました。

すると・・・・。

この界隈は状況が一変します。

★2013.1.28追記。しかすけさんのこの記事では、この近辺を地籍地図を元に水路の検証をされています(すばらしい記事!)。それによると、以下でご紹介する路地の殆どは「暗渠ではなかった」ことがわかります(恥);;;;すみませんでした。改めて私も記事にしてみたいのですが、それまでは自戒を込めてこのまま晒すことにします。
以下、タワケものの戯言としてお読みくださいませ。

重要な暗渠サインであるクリーニング屋さんがあったので、
付近を丹念に歩いてみるかと思ったそばから・・・。

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こんな暗渠道がタテにヨコにと張り巡らされていました。

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お。これは防火用水ですかね。
こんなのが自然に溶け込んでいる町並みです。
これが港区芝とは思えないノスタルジックな空間です。

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では引き続き界隈の暗渠をお楽しみください。
まっすぐなやつがタテヨコに、ってことで、昔は用水路だったのではないかと思っています。

ちなみに、リンクのご承諾をいただこうと先ほどの「あるく渋谷川入門」著者の梶山様にメールでご連絡をし、この界隈のことを少しだけ申し上げると、
ご快諾のお返事とともに
『増補港区沿革図集‐芝・三田・芝浦‐」の中の弘化3年(1846)の図を見ると、ちょうどその辺りは、大名、旗本の屋敷が接する複雑な掘割りがあったところです。
とのご教授をいただきました。梶山様、どうもありがとうございました。

なるほど、昔の掘割の名残、と考える「なるほど、芝ならでは!」なんて妙に納得してしまいますw

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入間川は桜田通り(国道1号線)を越えて渋谷川につながるわけですが、
この界隈から果たしてどうやって桜田通りを越えていくのかがよくわかりません。
ひとつ、可能性として見つけたのがこの3丁目12にある社です。

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3丁目12のブロックを、この裏から表へと蛇行した舗装道路が横切っており、
さらにこの社の向いの酒屋さんの横の(暗渠テイストのある)路地を抜けると桜田通り。
さらにらさらにその先、桜田通りを越えると三井国際ビルヂング敷地があるのですが、
そこはこの延長線上の仮想流路を避けるように建物が建っています。
たぶんここ・・・。でしょう。

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この敷地を出て、渋谷川沿いに東西に走る通りに沿って入間川は西に向かいます。
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あ、水道局も道沿いにありました!

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そして、一の橋で直角に曲がる渋谷川に、麻布十番を対岸に見ながら合流(というかここを起点に分流)。というのが現地を見て感じた想定流路です。

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この流路が正しいかどうか全然自信が持てませんが、
途中見た芝3丁目の縦横暗渠は大収穫。
ほんと、路地を廻りながら小さな呻き声がとまりませんでしたw

ご近所の方々、その節はお騒がせいたしました;;;;。 

より大きな地図で 入間川 を表示

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暗渠ハンター 吉野川で空振りして麻布のスリバチに迷い込む

先日、「あるく渋谷川入門」という本を読んで、
渋谷川(古川)支流の「吉野川」という川の存在を知りました。
(この本、単に地理的に渋谷川を記述するだけでなく、要所要所で地元の方にインタビューした昔の様子が書かれていたりして、すごく楽しめる本でした)

六本木の交差点、アマンドの裏手あたりに発して、六本木ヒルズ横のTSUTAYAあたりを通って麻布十番商店街を抜け一の橋近辺で渋谷川(古川)に注ぐ川。

TSUTAYAや麻布十番なんて何度か行ったことがあるのに、全然気がつかなかった・・・
川跡や暗渠は残っているんだろうか?せめて暗渠サインくらいは見つからないのだろうか・・・
と思うともういても立ってもいられなくなり、早速この目で確かめに行くことに。

今回はその行程をご紹介します。

吉野川は・・・。
結論からいうと、ほとんど暗渠は見つかりませんでしたw
なので、基本的には「ここが川だったんだねぇと思いながら川跡をなぞってみる」というサイクリング(自転車で行ったのです)的なものになりましたw

しかし。アマンド裏からスタートして芋洗坂を下る途中の、法興寺につながる脇道がこれ。

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なんかこの歩道が怪しいですねー。

それと、ここは最大の確信箇所。六本木高校の崖下です。
ここは間違いないでしょう(と思いたいw)。
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そんなふうに辿った吉野川ですが、渋谷川への合流点はそれはそれは見事でした。
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麻布十番の商店街からまっすぐに延びてきて、この合流口です。
「おおー、やっぱりしっかり通っていたのね吉野川くん!」
みたいなキモチになってかなりうれしかったですw

さて、せっかくなのでこの辺をあてずっぽうに散策して帰ろうかな。
まずはヒルメシをいただきながら休憩を、と思いましたがもうランチタイムもとうに終わっていって手頃な店が見つかりません。まえはウェンディーズという心強い見方があったのに日本撤退してしまった今はそれもこの街から消え去り・・・

しかたがないので公園横にあったミニストップでホットドッグを買って公園のベンチで。
ネイティブ発音で英語を話す親子連れ外国人ばかりの公園で食べるホットドッグは、
本場の味がしましたw
Imgp9664

さて小休止したら、あてずっぽう散策開始!

暗闇坂に出て、「ももんがー♪」などと鼻歌を歌いながら狸坂を下りきると・・・
元麻布3-6あたりで橋の欄干らしきもの発見!!!

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おおー!考えてみりゃここ谷底だし、周りにもっといろんなもの見つかるかも!
と見回してみると・・・
キター!この細さと暗さと湿り気と!!!こりゃ暗渠でしょー。
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この、まんなかの細いところを自転車で入ってみます。
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むひゃー!すごい!!いったいどこまで続くんでしょう!!!

しばらく行くと、住宅が集まるちょっとした「街」が。
ここは谷底、つまりスリバチになっているのですが、
その横、一段段差の上には「宮村児童公園」。(写真右側が公園)
Imgp9733

この段差(崖)の下に暗渠が続いているようです。

崖下に広がる住宅地は縦横に小さな路地が走っているのですが、
そのあちこちに暗渠サインをみることができます。
ほら。
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ほらほら。
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ここらへんで「ん?みたことあるかも・・・?」とうすうす思い、
家に帰って調べてみたら・・・
すでにHONDAさんが記事にしてらした場所でした。
あー、ココだったんだー!!!
さすが暗渠先輩、すでにこんな美味しい場所はチェック済みでいらしたw

さてもうすこしこのへんの様子をレポートします。
暗渠サインとは何の関係もないのですが、
この電柱の左側に立ってる街灯・・・・すごくないですか。
こんなの初めて見ました!!!
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スリバチ具合がわかる崖面。
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路地からは高台にある、パイントグラスみたいな形の名物マンションが見えます。
このコントラストって、どこか
「へいわなまちに、とつじょきょだいなかいじゅうがあらわれた」
的なインパクトがあります。

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崖下の流れ。

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袋小路だらけの路地。

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ここも行き止まり。

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このスリバチを徘徊した後、抜けたところが本光寺というお寺。

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この正面の奥まったところに、ビオトープがありました。
立っていた説明看板によると、もともと宮村池、という池だったところのようです。

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お。この池のそばには、流れ出す水が辿ると思われる水路的なものが。

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流れを推察して下流に回りこむと、ここに出ます。
あれ、ここはスリバチに迷い込む前に来た欄干跡の続きではないですか!

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橋の下を覗き込むと、深い谷の底にきれいな水が流れていました。
あ!!!ここもさきのHONDAさんの記事に取り上げられていたところだ!
記事を読んで、一度は行ってみたいと思っていたこの場所に、
図らずも迷い込んでしまったのでした。
やったw!

それにしても見事な渓谷っぷりです。

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さらに周りを見てみると。
このへんやたらと欄干が残っていますw
大きな谷だったのですかねえ・・・。

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さらにこの谷川の流れを追ってみることにします。
向こうのビルは六本木ヒルズ。
手前に見える塀の向こう側が崖下になっていて、
そこをを谷川が通っているようです。

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どんどん追っていくと・・・。

もともと追っていた吉野川の流れに合流!
これは吉野川流路が麻布十番商店街に入るところにある駐車場。
ここで合流していました。
この崖下(まんなか)の白いところが流路です。

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駐車場の奥から、いま追ってきた谷川の上流を覗き込んだのが下の写真。

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麻布十番からちょっと入ったところにこんな渓流(w)があること自体、
とても驚きました。
吉野川に関する収穫はあまりなかったけど、
その支流をこんなカタチで味わえるとは。
満足w

ちなみに今回は寄りませんでしたが、
元麻布のスリバチの上にはがま池があります。
(半分道に迷っていたので、がま池がそばにあるとは気がつかなかったんですw)
そこからの流れも合流していたのでしょうね。

付近の地図はこちらでどうぞ。

より大きな地図で 麻布・吉野川近辺の川 を表示

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橋の裏側萌え 2010年第2回橋裏特集

さて、今回は久々の橋裏特集、いかせていただきます。
過去記事調べてみたら、暗渠物ばっかしで今年に入ってまだ1回しか橋裏を扱ってなかったんですね・・・。全国の橋の裏側萌えのみなさま(<何人いるんだw?)、たいへんお待たせいたしました!

まずはこれ。
駒沢通り、槍が崎から中目黒に降りてくる坂の途中に掛かる橋・新道坂橋の裏側。

Photo_3

もすこしアップでどうぞ。
Photo_4

どうです!?
美しいでしょう!!!!この洗濯板みたいな見事な縞模様。

ちょっと似たタイプでこちら。JR五反田駅横から見たJRの橋裏。
Jr

まるでエーゲ海の橋裏のような白さが眩しい・・・w

もういっちょ「洗濯板縞」タイプ。タテヨコの違いはありますが。
芝浦・重箱掘から内陸に入ったところに架かるJRの橋裏。
100725jr

さきほどの白い橋裏と並べると、より一層カラフルさが際立ちますね。

この「洗濯板縞」をもっとシンプルにしたタイプがこれ。
東京駅近く、日本橋川に掛かる常盤橋の上に見える首都高速の橋裏。
Photo_5
橋脚のファン、ってのはいるようですが、私はやっぱり橋脚よりもこの橋の裏側がすきですねえ・・・。

これもシンプルな洗濯板縞タイプですね、大塚駅東側のJRの橋裏。
100731

さて次は、もうちょっと複雑な模様のやつを。
こちら浜松町・日の出桟橋近くを通る首都高の橋裏。
1008012
縞目が粗いので、縞の奥の構造までよく見えます。
格子状の模様が美しいですねー。

もう少し格子が強調されると、こんな。
新木場駅前に架かるJR京葉線の橋裏。
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さて今度はより複雑に、ナナメのグリッドが入ったパターン。
上の橋裏から至近距離、こんどは新木場京葉道路の橋裏。
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ご近所でも味わいがこんなに違うんですね。

そしてナナメグリッド入りのカラフル版。
川崎は稲田堤付近の多摩川沿線道路の橋裏。
Photo_6

だんだんと凝った見え方の橋裏模様になってしまいましたが、
最後にぐっとシンプルな「スケルトンタイプ」をご紹介して終わりにしましょう。

まずこちら。これも芝浦・重箱掘付近を通るモノレール高架の橋裏。
100725
もう線路むき出しですw
この潔さが却って魅力!

もうひとつのスケルトンタイプはこれ。
JR恵比寿駅と目黒駅の間、長者丸踏切から見上げた山手線の橋裏。
Photo_7
すっかすかですね。
もうすでに「橋裏」というより単なる「線路裏」w
ちなみに足元には三田用水白金村分水が通っています。

最後の最後のスケルトンタイプはこれ。
Imgp6152

あれ、右端が欠けてますね・・・w
ゆりかもめ終点・豊洲駅の先端部分。つまり作りかけですw

ふぅー。一気にいくつかの橋裏をご紹介してしまいました。
いやー橋の裏側ってほんとにおもしろいですねー。
いろんな模様になってるんですねー。
きっと作った人は観賞用になんて考えていないんでしょうけどね、
その「意図しなかったけどできてみたらすごく味わい深い」ってところがまた魅力です。

どうでしょう、お楽しみいただけましたでしょうか!?
え?楽しかったですかそうですかよかったですw

・・・次回はまともに「暗渠ハンター」シリーズに戻りますので・・・ごめんなさいでしたーw

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暗渠ハンター 開渠と海竜~北沢川・松原赤堤支流

以前、ある人から「地図で、世田谷線の下高井戸駅付近に短い開渠を見つけた」と教えてもらいました。

そこで、とある休日、
下高井戸駅前の商店街でヒルメシでもいただいて
この開渠を見に行ってみるかとでかけてみました。

途中、駅前のマンションの間のこーんな狭い空間の奥に、古井戸を見つけました。
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アップにするとこんな感じ。
Imgp9140
こうまでして残すかw?

開渠の位置は地図で明白。さっそく見つかりました。
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井の頭線・東松原駅と明大前駅の間にある開渠ととても似たタイプのはしご式開渠です。
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なぜかこのあたりだけ道路がアスファルトでなく土と砂利・・・。
Imgp9146
いまとなっては世田谷区でも珍しい風景なのではないでしょうか・・・。
開渠は世田谷線に沿って南下し、
さらにその先は線路の下をくぐって反対側を並走している模様。
位置関係からいってたぶんどこぞで北沢川に合流するのでは、と思われます。
(あとで庵魚堂さんのサイトで、これを「北沢川・松原赤堤支流」として取り上げてらっしゃるのを確認しました;;;前にいちど読んでるはずなのに忘れるなよ自分)
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まずは駅前でヒルメシを食す都合があったので、下流は辿らずにこの開渠の上流だけを辿ることにします。
開渠はすぐに暗渠となって隠れてしまいますが、もうあからさまに暗渠然としているので追跡はラクショーです。
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こんな蓋暗渠だって現れてくれるし。
Imgp9157
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これを辿っていくと、京王線の手前で大きなケヤキの木が何本かある公園に出ます。
ここが水源のようで、かつては池があり弁天様も祀られていたそうです。
Imgp9162
・・・しかし。
地図を広い範囲で見てみれば、
京王線を越えてほんの少し北に行けば玉川上水。
ここからの落ち水が加わっていた可能性ってないかな・・・
と妄想が湧いてきて実際に甲州街道まで歩いてみました!
この先も長いので結論からいっちゃいますと、確証は得られませんでしたw
さ、先を急ぎましょうww

無事に駅前でヒルメシ摂取、
ちょっと元気も出てきたのでさっきの
「世田谷線沿いに続く開渠のその先」を見に行くことにしました。
それは暗渠となって世田谷線に沿って南下します。
途中隣接する公園の親水施設なんかで一時フェイク清流になったりしながらどんどん続いて・・・。
Imgp9173
沿線にあるこんな「マンションに唐突に鉄要素がハイブリッドされてる不動産物件」に驚いたりして。
Imgp9178

赤堤通りを越えたところで一瞬暗渠を見失うのですが、
なんとここで世田谷線を再びくぐります。
これは!以前うさぎねこさんのサイトで拝見した「世田谷線が鉄橋になるところ」でした。
うわー、実物はちょっとした迫力があります!!!
Imgp9185

ここから赤堤通りにそって暗渠が進み、
Imgp9190
あるところでぷいっと右に逸れたかと思うと、
Imgp9192
とある宗教団体施設の南側に沿った閉鎖空間となって暗渠が続きます。
こちらその入口(入れないけど)。
Imgp9194

その出口。
Imgp9196 
(庵魚堂さん、引用ばかりでごめんなさい。でもここについて、さきほど引用したページの「2000年5月22日に見た夢」という章で庵魚堂さんがとてもファンタジックな記事をかかれてらっしゃいますのでぜひみなさまご覧ください)

ここからぐにゃりと蛇行して、
Imgp9200
世田谷線・山下駅(小田急線・豪徳寺駅)近くで無事北沢川に合流、
とあいなりまする。
Imgp9203

今回も開渠から始まった暗渠ハンティングでしたが、
世田谷ってけっこうこのはしご式開渠が残っていますよね。

でもこうして細々と残っているはしご式開渠をみると、
なぜか「太平洋沖で漁船に引き上げられた、謎の海竜」(あえて画像はリンクさせませんがw)の報道写真を思い出してしまうのは私だけでしょうか・・・。
あばら骨なんかの骨格とカタチ的に似てるっつのと、
あとなんかこう絶滅危惧種的なせつない感とがそうさせるのかもしれません。

より大きな地図で 北沢川赤堤支流 を表示

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暗渠ハンター 神田川のはじまりを見にいく

平日に一日だけ夏休みを取って、
みなさんが働いている時に真昼間からぐびっとビールを飲むのだ!
と午後の3時頃向かった先は吉祥寺のいせや井の頭公園店。

あいかわらす趣のある店内です。

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焼鳥と煮込みなど定番メニューをアテにして、
猛暑の昼間に(しかも平日!)飲むビールは格別!!

さすがに店内はとても空いていました。!
ひとしきり飲んでもまだ夕方にもならないw

うれしさのあまり、ほろ酔いでさんぽでもするか、と。

しかしまあ吉祥寺エリアといえば、井の頭公園、
井の頭公園といえば神田川のスタート地点ではないですか!

というわけで勇んで井の頭池に出発。
昔はここに7つの湧水があり、七井の池とも呼ばれていたそうです。
その中の最も奥の谷頭にあるのがこの「お茶の水」。

覗き込むと水が湧いているようにも見える水面ですが、
どうもフェイクくさいなあ・・・。

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ここを起点に、井の頭池を下流に向かって歩いていきます。

気がつくと広い水面に夕焼けがかった空が映りこんでいとうつくしや・・・。

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池のほとりには、白と黒の猫が狛犬(?)のように佇んでおりました。
こんなのも連想させますねw

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池のまわりをみると、当たり前ですがこの池がえらい「谷底」にあることに改めて気づかされます。

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池のはしっこにやってきました。井の頭線・井の頭公園駅もすぐそこです。
ここにあるのが「神田川」という石碑。こっから神田川がはじまるよという意味、ですよね。

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井の頭池から、神田川の流れが滔々と始まっています。
この水が落合やら飯田橋やら万世橋あたりまでずーっと流れて行くんですね・・・。

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この始まったばかりの神田川は、すぐに井の頭線の高架をくぐります。

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この高架の橋裏が、またいい感じでした。私の「橋裏萌え写真館」に追加w!

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夏休みの一日の、夕焼けがはじまる頃に神田川のはじまりを見に行く。というお話でした。

・・・あ、暗渠がでてこなかったか今回はw


より大きな地図で 井の頭公園神田川始点 を表示

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暗渠ハンター YMOファンの聖地昭和駅に暗渠が!

じゃーん。

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さあ今回はいきなり橋裏の写真からはじまってしまいますw
これは、鶴見線浜川崎駅からその先の昭和駅につながる線路脇を走る道からみた、神奈川県道101号線高架の橋裏。暗いんでやむなく補正してみましたが、左に見える川崎工業地帯の工場イルミと相俟ってサイバーパンクの香りがちょっとだけする1枚となりますた。

そしてこれは101号線の海側に見える工場・・・。

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はい、実はこの日、とあるとても楽しい仲間のみなさんと
川崎はセメント通りにある焼肉やさんで宴会があり、
解散後川崎駅方面に向かうみなさんとは逆に歩を進め
鶴見線昭和駅を見に行く、という行程なのであります。

鶴見線昭和駅、ときいて涙が出るほど喜んだり、
「お、その駅は1983年の1月からスタートしたロケでどうのこうの・・・」と薀蓄がとまらなくなりそうな貴方は筋金入りのYellow Magic Orchestraファンであることは火を見るより明らか・・・。

えーとですね、この昭和駅という駅は、YMO散開コンサートのドキュメント映画(つまりYMO3人そろった姿が見れる当時「最後」の映像だったわけです)「プロパガンダ」の冒頭のシーンで使われる、非常にメタファスティック(ってコトバあるんだろうかw)なロケ地なワケです。

それが、ここ。

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ちなみに昭和という駅名は、ここの隣接する昭和電工の工場からの命名です。
久々に訪れた聖地。
うーん、夜だけど、暑いけど清々しいキモチになるなあ・・・
なんて思って足元に目をやると・・・・。

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おおー!!!まさかの蓋暗渠ではありませんか!!!
我が目を疑いました!まさかここで暗渠に出会うとは!!!
鳥肌ものです。暑いのに。

なんと昭和駅の駅舎の下につながっている暗渠があったのです。
YMOと工場と暗渠なんて、私にとったらもう夢の3点セット!
ナイス。ワンダホー。ビバ。
たぶんこのときはマジで小躍りしていたと思います。

ではさっそく、この駅舎に続く暗渠を探ってみましょう。
ここから海側(鶴見線の一つ奥・終点の扇町方面)に歩いてみます。

枕木をさらに細長くしたような蓋暗渠が延々と続いています。
(暗くて先の方がよく見えないけど)

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一部鉄板蓋もありました。

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この鉄板の脇から水路が覗けます。
しっかり水が流れていました。

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さらにどんどん続きます。

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さすがにこの先は暗すぎ&線路に侵入しそうなので諦めましたが、
この線路に沿って隣の扇町まで続いているようにも思えました。

また、この水路に線路の向こうから垂直に合流してくる水路もありました。
おおー。暗渠が線路をくぐってる。
鉄橋ってことw?

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遠く扇町方面を望むとこんな感じです。
もう暗くってワケわかんないけど。

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線路の上に鉄橋が掛かってたので、
これもどこか神々しいので1枚。

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そうこうしていたらちょうど昭和駅ホームに扇町行きの電車が入ってきました。
よーし、乗っちゃえ!
電車は1時間に何本もない時間帯でしょうが、
どん詰まりの扇町に行ったらこの電車はすぐに引き返すことになるでしょうから!

というわけで、これが扇町に着いて、折り返しの発車を待つ鶴見線車両。

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昭和から、あの暗渠が続いているのかなー?とホーム脇を探してみると、
暗くてよくわかりませんがおそらく水路と思しきものはこれ・・・。

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うーん、ちょっと暗くてわかりませんが・・・。
でももう昭和駅で暗渠を見つけることができただけでじゅーぶん満足です!

ホームからあたりの景色を写真に撮っていたら、
電車の運転士さんから
「・・・あと20秒ほどで発車します」
といわれてしまいましたw
さすが撮り鉄扱いに慣れていそうな風情ですw

焼肉を食べると脳に満足物質が出てくる、なんて話を聞いたことがあります。
焼肉のそれ以上に満足物質がでまくった夜でした。

より大きな地図で 鶴見線昭和 を表示

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暗渠ハンター 横須賀ドブ板通りの蓋暗渠と猿島

先月のこと。
横須賀の無人島、猿島に行ってきました。
猿島には、京急線横須賀中央駅から猿島と連絡する船着場まで歩いてとぼとぼと向かうわけですが、
横須賀といえばドブ板通り!
ドブ板といえばそりゃ暗渠もあんじゃね?的な希望的観測で立ち寄ってみました。
電車ではるばる向かう途中で「ドブ板!?」と気がついたので、
今回も下調べナシですw

さっそくドブ板通りを歩いてみます。
基本的には夜の街、なんでしょうね。午前中のドブ板通りはがらんとしたものです。

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昔ドブがこの道のまんなかを流れていたそうです。それに車や人の往来のためにドブ板がかけられていたからドブ板通り。そのまんまですね。

流路があっただけあって、通りの片側には急な崖が迫っています。

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しかし流路はおろかドブ板(つまり私的意訳すれば蓋暗渠)のかけらも見当たりません。
ただ、舗装された道路は「ドブ板」を意識した意匠にされていると思われ。
道路中央にはある間隔で横線が架けられるデザインだったり、
道路わきにはこの下の写真のように細い間隔のボーダー模様が施されていたり。

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うえの写真を撮っている時に気がついたのですが、
この奥は崖で、そこに何か穴のようなものが・・・。

近づいてみます。

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おお!崖のどてっぱらに確かに大きな穴があいている!
さらに近づいてみます。

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大きさや穴上部の構造からいうと、崖の中にムリヤリ駐車場でも作ってあったのかしらん・・・。

この右隣には高さ1m弱くらいの小さな穴も開いていました。
こっちは貯蔵庫かなにかか・・・?

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名前に惹かれてドブ板通りまで来ましたが、
成果といえば舗装道路の板模様と用途のよくわからない穴だけ・・・。
まあしゃあないほどほどにして猿島へ向かうとするか。

と歩き出し、ドブ板通りが終るはしっこからその先を何気なく見てみると・・・。

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ドブ板通りの延長線上に細い道が見えます!
・・・・んー、もしかして!?

果たして。ドブ板通りのドブから続いていると思しき暗渠が見つかりました。
しかも蓋暗渠!これがホントのドブ板かw!?

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こんなもんかねと諦めていたので、すごく嬉しい発見です。
しっかりした幅広の蓋暗渠が続きます。

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この暗渠の多くの部分は、このような↓穴開き蓋。

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それが、こんなふうに続きます。

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こんなふうに見ると、
まるで戦闘機から発射された機関砲が蓋にだだだだっと穴を開けていったみたいですよね。<発見した嬉しさのあまり横須賀海軍と蓋暗渠を勝手に結びつけて妄想中。

あぶないっ!伏せろ!!! <もういいっつのw

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あっというまに暗渠区間は終り、海に向かう流路はわからなくなってしまいます。

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しかし満足満足。

さあ、こんな船で猿島に向かいます。

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普段は1時間に1本の連絡線ですが、海の日前後の書き入れ時とあって船は増発、本土と猿島の間をひっきりなしに往復しています。

あ、船上からは対岸の木更津方面が見えます。
木更津工業地帯の製鉄所の高炉と、貯蔵タンクその他。
横須賀で暗渠ばかりか工場まで拝めるとは何て果報者・・・。

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そして15分ほどで猿島に到着。
お昼ころでしたが、すでに浜辺は海水浴&BBQ客でぎっしり満杯でした。
砂が見える隙間もないくらい。

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まあとにかくハラが減りました;;;;;。
実はドブ板通りのはしっこにあるハンバーガーショップで、
横須賀バーガーとホットドッグをテイクアウトして持ってきたのです!!!
ハンバーガーはでっかくって食べ甲斐あり!パテもつなぎを使ってないので、
「むははこれぞ牛肉でぃ!」という嬉しい食感です。
しかし一緒に買ったホットドッグは、それをはるかに上回る美味しさでした!

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サウザンドレッシングみたいなソースがかかってる、
ぽきぽきいうソーセージまた「アメリカ!」的な、
それはそれはたいへんなごちそうでした。
これを島の売店で買った普通よりちょっと売価の高いビールといっしょにがぶっ、とね。

海を見ながらだとさらにうまし。

お腹が落ち着いたら猿島探検です。
なんと言ってももと軍事要塞ですからね、
島の中央部には司令室に通じるトンネルやら砲台跡やらがあちこち残っているのです。

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なんでも、最近はこの島にコスプレの方々がたくさん集まってきているそうです。
(この日は見ませんでしたが・・・きっと海水浴客らでの混雑を避けて夏はオフシーズンなのかも)

ガラガラと衣裳の入ったトランクを引いて島に渡ってきて、
こんな非日常感たっぷりのロケーションで、コスプレ撮影していくんだとか。

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まあキモチはわからないではない・・・。

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戦争という悲惨な歴史さえ一瞬忘れてしまいそうな、
幻想的な空間、ともいえます。

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要塞遺構には丁寧な説明板も設けられており、
横須賀市観光局(たぶん)の本気度が伝わります。
お。ここは弾薬庫ですか。

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軍島とはいえ、ひとの暮らしあるところに水路あり。
レンガ壁が続くなか、写真右下には石組みの排水路らしきものも見えました。

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実は猿島唯一のショップでは、貸し竿を使って海釣りができるのです。
その海釣りが第一目的で来たのですが、
すでに貸し竿はすべて売り切れ(貸し切れ?)。
2時間ほどの短い滞在でしたが、
この溢れんばかりの海水浴客といっしょにもみくちゃになって船に乗るのもアレなので、
早々に島を離れることにしました。

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海水浴客が落ち着く頃に、また釣りにこよっと。

ドブ板通りと、今回見つけたその先の暗渠の場所はこちら。

より大きな地図で 横須賀ドブ板通り を表示

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暗渠ハンター 成増の蓮の寺⑤百々向川から駅前に

こいど緑道はすぐに旧白子川緑道に接続されます。
今の白子川よりちょい東に作られているのがこの旧白子川緑道。
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白子川はこの赤塚村付近では「矢川」と呼ばれていたそうです。
今はかなり人工的な建造物、まああまり好きなテイストではありません・・・。
せせらぎで子どもたちが下におりて遊べるように、と91年に作られたそうですが、
この日はほとんで水もなく。
所々あまりいい匂いのしない水の溜りがありましたが、そこではしっかり子どもが遊んでいましたw

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傍らの公園。緑道造成の時に余ったやつかな、あちこちに土管を使った遊具(?オブジェ?)があります。

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上流に向かってあるくと、百々向川との合流点がありました。
この緑道が百々向川。

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百々向川は百々女木川(ずずめきかわ)とも呼ばれていたと①で書きましたが、地元のひとは「すずめきかわ」とも呼んでいるそうです。
水源は線路を越えた赤塚新町3-24にある下赤塚公園付近、と手元資料にはあります。
その後近くの緑道の下を流れて成増小の東側で北に進路を変え、東上線のガードをくぐって今度は西に向きを変え、成増公園を通って西友を通ってここに向かってきます。

それを、この緑道伝いに駅まで遡っていきます!
おお、緑道沿いに井戸が。

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さっきの旧白子川緑道に比べると、断然鄙びて狭くていいかんじ!

気がつけば、この百々向川は結構な深い谷を刻んでいました。
交わる道を眺めてみれば、上り坂ばかり。

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さらに。
なぜかこの緑道を遡っていくと2箇所ほど土手に阻まれるところがあります。
・・・つまりここも一級スリバチ!
なぜこんなつくりにしたのかとんと解りませんが・・・。

これはその土手の「山頂」から下を眺めた写真です。
緑道を辿っていてこんな階段を越えていくのは初めての体験でした。

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緑道は時々狭くなり、車止めにもたまに出会ったりして
いい塩梅の暗渠テイストになります。

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お。民家庭に古井戸。
それにしてもこんな姿になっても庭に井戸を残す、というのはどういう考えによるものなのかな・・・。
以前にも書きましたが、古井戸って埋めちゃうとよくない(家相学的に)という話をきいた事があります。それでなのかな・・・。

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さあもう一つの「土手」登場。

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これを上って、再び「山頂」から振り返るの図。
この下が見事な一級スリバチ地形です。
が、このスリバチ底はいかにも川跡しかなく。
風情からいったら①でご紹介した赤塚小の北に作られているスリバチのほうが住居や縦横に延びる暗渠があって、全然よかったですねー。

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そして、駅前の西友に行き当たります。
百々向川はこの敷地を横切っていたそうです。

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と、ここまでで成増赤塚の行程はおしまい。
さすがにくたびれましたー。

成増駅を南に抜けて地下鉄成増駅から帰路を辿るのですが、
そのまえに駅前商店街で休憩を・・・・。

商店街入口にいきなり「不二越」という純喫茶然としたお店があり、
ここに吸い寄せられるように入店。

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地元では結構有名なお店らしく、TVの取材もいくつかあったらしいです。
イチオシメニューがキーマカレーらしく、
お昼に続いてカレーとビールを注文する私。
お昼のカレーでカレー欲に火がついてしまったw

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具の茄子が非常にうまかった!!!
満足して成増を後にします。

・・・が。
この日夜からのあるトークショーを見に阿佐ヶ谷に寄って帰りました。

都市河川学会による「東京静脈」「東京静脈R」DVD発売記念イベントです。
川映像作家である野田真外さんらによるトークと、川のお宝映像上映会。
進行にちょっと難ありw、という感じでしたが、野田さんのお話はとても興味深く聴かせていただきました。
DVDも買っちゃいましたよw 私の大好きな「橋の裏側」がたくさん映っていたので。

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というわけで長かった一日、というか長かった成増赤塚シリーズは今回でおしまい。
今回の行程は①の地図をご参照ください。

■■■■■■■■

では、今回は数回にわたるシリーズだったので、
さいごに全体の振り返りをしてみましょう。
よかったこと、印象に残ったことなど列挙します。
たくさんあってもなんだから5つに絞って書きます。
・このへんはスリバチだらけで、一級スリバチも偶然見つけられた。
・水量はすくないながら、不動の滝という湧水の滝を見ることができた。
・溜池につながる流路(暗渠)を2本見つけられた。
・ノーマークだった百々向川という川を辿れた。しかも緑道にしてはいい風情だった。
・「ビールとカレー」に短期的にはまった。

ってところですかね。

あ、本来の目的は「蓮を見に行く」だったのにw

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暗渠ハンター 成増の蓮の寺④青蓮寺からこいど川緑道

次の目的地は青蓮寺。

前回の資料館&溜池からは、地形から行って北にある白子川もしくは新河岸川に流れ込んでいるはず。つまりこのあたりにも水路が見つかるはず・・・と思ってなるべく青蓮寺まで遠回りしない範囲で川跡っぽいところを地図で選んで歩きます。

たどったのがここ。赤塚城の山裾の崖をぐるっと回り込んで、西に向かって三園通りに出る道です。

なにしろ崖が見事な道でした。

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こんなんアリですかっつくらいの「玄関階段」ですねー。

ここも。左の家はまるで「石垣の上のお城」です。
ちなみに、暗くてわかりづらいけど右のマンションとの間には
ジェットコースターのレールのような階段が付けられていますねw

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こんなふうに、崖にそってカーブを描いて三園通りにぶつかります。

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これが三園通り。これは南のほう、おおまかに言えば成増駅方面を望んだところ。
ゆるい上り坂になっています。

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この通りに出たところで、なんとつり掘発見!

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すでに廃業しているようです・・・。
隣には同じ屋号の料亭がありました。こちらは営業している模様。
料理に使う川魚をここにストックしていたのでしょうか・・・。

ちょっとつり掘りを覗いてみたら、まだしっかりと水が張ってありました。
バスクリン状態でしたが。目を凝らすと、何匹か魚の姿も見えました。

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このつり掘りの排水を考えると、どうもこの三園通り自体が川だった可能性も出てきました。
なにしろここも、道の両側が切り立った崖、つまり谷あいを通る道なので。
これは三園通り東側の崖。

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そしてこっちは、西側の崖に登って三園通りを見下ろしたところです。

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三園通りに面して崖に建つマンションの入口階段。
どうもこの崖から水が湧いて滴っているようです。すげえ、湧水マンションw

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この西側の崖というか山を登ったところに、青蓮寺がありました。

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えと、こちらは乗蓮寺と違って実際の蓮は咲いておりません;;;;。
まあ来るだけで満足。この土地に立つことに意味があったわけなのでw
あんまりあっさり流してしまうのもアレなので若干このお寺とことを説明させていただくと、
真言宗智山派の寺院で号は瑠璃光山。本尊は木造りの薬師如来ですが秘仏とのこと。
おお。秘仏。
昔は徳丸ヶ原の弁天塚というところの近くにあったそうですが、荒川の氾濫に何度も見舞われていつの頃からかここに引っ越してきた、といわれているそうです。
おお。川のそばにあったんですね、かつては。

青蓮寺のある山は、気が付けばハンパない高さの土地でした。

お寺の近くに北の方角を見下ろせる所があったのですが、
そこからの眺めがこれ。
急な階段を降りていく崖下は、そのまま新河岸川が削ったであろう低地へとつながって、独特のスリバチビューを作っています。

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進路をさらに西に取って、白子川方面を目指します。
そこに行くまでにはやはり崖を降りねばなりません。
こんな階段の。

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階段の踊り場ごとに設けられたマンホールは、下末吉スリバチ各所に見られたものとそっくり。階段下に下水道が通っているようです。

この階段を降りてまもなく、短い暗渠「こいど緑道」に出ます。
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小井戸川は、今降りてきた台地から湧き出る水を集めて白子川に注ぐ短い川だとのこと。
上流を振り返って見るとこんな風景。 

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さて、今回はここまで。
次回は白子川緑道を通って、いよいよ駅前から流れる百々向川を遡ります。

オマケ。こいど緑道で出迎えてくれた猫です。Imgp9352

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暗渠ハンター 成増の蓮の寺③湧水滝と赤パッケ

乗蓮寺敷地から続く暗渠を追っていきます。

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ですが、車道に出たとたんにこのあからさまな暗渠は消えてしまいます。
車道の向こう側にこんな草ぼうぼうの手付かずの怪しいスペースが見えますが、
もしかしたらこの先に流路が続いているのかも知れません。

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手元の地図を見ると、もうこのあたりに「不動の滝」という湧水があるはずです。
あたりを見回してみると・・・・
あった!

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不動の滝は、住所でいうと赤塚8丁目11。昔大山詣りや富士詣りの人たちがこの滝に打たれ心身を清めてから出発した、という禊場だったそうです。
どんな旱魃でも水が枯れず、水量がたいへん多かったらしいですがいまはもう僅かの水が流れ落ちるだけ・・・(「文化財シリーズ第76集 ”まち博”ガイドブック 下赤塚・成増・徳丸・高島平地区編」板橋区教育委員会 より 以下当シリーズは特に他の資料を記さない限り全てこれを参考文献とさせていただいています)

暗いので露出を上げて撮りました。まんなかへんに細い水流が見えますでしょうか・・・。
背後は山になっていて、そのが蓄える水がこの崖に集まり滝をなっているようです。 

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流れ出す口のところのアップ。

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マイナスイオンを浴びて次に向かうのは、溜池とそのほとりにある郷土資料館です。

滝の前にあるこんな道伝いに行けばすぐに着くのですが・・・。

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この一本左側には、さっきの乗蓮寺下暗渠から続くと思われる流路のようなものがずっと並行しています。
これですね。

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これを気にしながら広い道を進むことにしましょう。

しかしもう相当歩きました。
ヒルメシも食べてないのでハラも減り、喉もからからでどこか休むところはないかいな、と歩いていくと・・・。
道沿いに駐車場があり、その駐車場の脇に2つ3つパラソルを拡げる素敵なお店が!
まあ素敵と言ってもオープンカフェ風、とかじゃなくって
「大衆食堂の露天版・甘味もやってるよ」的なところなんですけどねw
しかし私にとっては理想的なB級度です。
当然速攻休憩!
ちなみこの駐車場の向こう、緑の木や草に覆われているところが崖になっているのですが、あとからの調べによるとこの崖、「赤パッケ」と呼ばれているそうです。
赤土の崖、になっているのでしょうかね。

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この店ではビールとカレーライスを注文。
テラス(?)席でカレーの出来上がりを待っていると、
レジのほうから「チーン」といまではあまり聴かない典型的な「レンチン音」が聞こえてきて、まもなく「カレーライスご注文の方ー!できましたよー!」と私を呼ぶ声が。
レンチンのレトルトでも、この日のカレーはすっごく美味かったです!

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すっかり満足して、行程再開です。

この店の向いには区立の美術館があり、その奥もまた崖になっています。
この崖は室町時代の「赤塚城跡」とのこと。昔崖上に赤塚城があったとのことです。

これがその両者の境界ですね。
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この境界・美術館と崖の間に、
細い川(水路?)が見えました!
背中に美術館、左側が崖、川は右上に延びていきます。

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足場が悪くて&草が繁っていて水面をなかなか上手に写せないのですが、
これでどうでしょうw?
わかりずらいか?ほら。写真の左下が水面です!だめ?

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これが、前回の乗蓮寺下からの暗渠と繋がっているようです。
なんか一つパズルを解いたようなスッキリ感w

この川は、すぐそこの溜池、赤塚溜池に流れ込みます。
溜池のそばにはこんな表示がありました。

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この現在の様子が、これ。
何人かがのんびり釣りをする、ゆったりした池です。

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この池のほとりに、次の目的地・郷土資料館があります。
さて、いい資料見つかるといいなーと建物に近づくと・・・

郷土資料館のすぐ裏にも暗渠がありました。
資料館はこの暗渠を追ってからにしましょうw

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資料館の裏を這うように続き、途中からまさかの蓋暗渠に!

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資料館横には小さな小休止公園スペースがありますが、これを横切って蓋暗渠が続きます。

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この蓋暗渠、車道にぶつかってから消えてしまいますが、
車道の向こうは何方向にも谷頭が見えます。
これらの谷頭から来る水を溜池に繋いでいるのでしょうね。

というわけでいよいよ郷土資料館へ。
入口には昔の大砲のレプリカが数台。

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閲覧室のない資料館でしたが、結構ツカエる資料がたくさん!
5冊ほど冊子を購入してきました。

このあともまだまだ赤塚シリーズ、続きますよー。

行程は①の回の地図をご参照ください。

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