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暗渠ハンター 二ヶ領用水プロローグ①稲田堤から多摩川へ

今回も東京を外れます。

京王線京王稲田堤駅&南武線稲田堤駅にいってきました。
多摩川を越えたすぐそこの川崎市にある駅です。ここから多摩川に歩いて出て、ちょっと下流に行くとあるのが、二ヶ領用水上川原堰。ここから登戸あたりまでぶらっと開渠&暗渠を探してみよう!というのが今回の主旨。

二ヶ領用水とは、400年前に川崎市の農地を潤すために多摩川から引いた水で作られた農業用水です。これによって川崎の作物量は飛躍的に伸びたとのこと。
その用水の、最上流部の取水堰がこの南武線稲田堤駅と中野島駅の間にあるのです。ここからの用水は二ヶ領本川と呼ばれ、さらに下流登戸付近の宿河原堰で取水された宿河原用水と2本の用水をメインストリームとしながら、組んずほぐれつたくさんの支流を行き交わせ川崎一帯を潤わせていました。いまでもたくさんの開渠や暗渠が残っているそうです(参考資料:"二ヶ領用水400年〜よみがえる水と緑"神奈川新聞社)。

完成は1611年。来年でほんとに完成400年ですね。作るのには14年もかかったそうです。
当時の稲毛領と川崎領、二つの領60村の村が潤ったから、「二ヶ領」。

これから数回にわたってこの上河原取水堰から登戸までの間をご紹介しますが、
今回はそのプロローグとして堰まで行く過程をレポート。

南武線稲田堤からまっすぐに多摩川に延びる道があるのですが、多摩川川原のある店を目指してまずはこの道から多摩川にアプローチ。
しかし。そこはまだ二ヶ領用水が始まっていないにもかかわらずたっくさんの水路がぎっしり詰まったエリアだったのです。

この多摩川に延びる300メートル程度(たぶん)の道を左右に横切る開渠暗渠の水路は、ほんとうにこれでもかこれでもかってほど何本もあるのです。そのうちいくつかをあげますと、まずこれ。

都内でもよくみられるはしご状開渠。途中から、これまた都内でも一部でおなじみの赤鉄板暗渠になってますね。

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南武線稲田堤から京王稲田堤までの短い間にはゴルフ練習場があるのですが、その横をこの開渠が通っていました。

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その近く。これはゼッタイ暗渠ですね。

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もう一本左右に横切る道が。
これもぷんぷん匂います。ちょっと奥まで追ってみましょうね。

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少し入っていくと、畑や田圃が目立ってきます。
元気に育つトマト。

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そしてもうちょっと奥には田圃。

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田圃に行くまでの道をもう少し見てみましょう。

蓋のあるU字溝。気になるのは、その横に並んだ石のアイロンみたいなやつです。
モアイ像みたいに整然と並んでいますが、なんだコレ?
U字溝になる前に用水に仕掛けられていた何か、のようですが。
結局正体わからず。

Imgp8892_2

この水路はコンクリでびしっと塞がれて奥へと延びていきます。

Imgp8890

途中から、角材蓋暗渠になりました。

Imgp8880

そしてまもなく開渠!
水路と道路が交差するところには、川崎市の設置した「ごみ籠」が設置されています。

Imgp8883

さらに上流。
信じられないほどきれいな心和む流れになっていました。
「はしご式開渠」でなく、そのまんまの天真爛漫な開渠になっています!

すぐそこで水が小さくせき止められているおかげで、向こうに見える水面はまるで鏡のようでした。

Imgp8885

この小さな堰は、どうやら右横から始まる支流に水を安定的に流す役割があったようです。
下の写真が、この堰から横の支流(写真の上部)に水を送り込んでいるところ。
こんなちいさな仕掛けも、なんだか見ていると嬉しくなります。

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水路は縦横無尽に続きます。
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あちこちに無人野菜販売所もありました。
この水で育った素朴な野菜、キュウリ、トマト、茄子、いんげん、じゃがいもなんかが売られています。4本で100円の、小気味よくひん曲がったキュウリを買って帰りましたw

今回と次会、プロローグ分の地図はこちら。

より大きな地図で 稲田堤 を表示

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コメント

稲田堤には何度も行ってます。といっても、
南武線南多摩駅の温泉行くときの乗換えだけですが。
温泉に向かうときはだいたいくたびれてるので、歩いてみることってなかなかできません。
でもその後は元気回復してるので、以前、府中用水とか見に行きましたが、
http://ei8at12so.seesaa.net/article/149721876.html
今度はこっちの方も辿ってみましょう。

宿河原は幼年時代を過ごしたところで、隣の登戸も縁の地です。
この前の白金村分水に続いて、ルーツ探訪されちゃったようです。

投稿: えいはち | 2010年7月 1日 (木) 10時09分

乗り換えついでに、ぜひ。
この多摩川に出る道路には、たぶんえいはちさん好みの昭和なお店もひとつありましたw
そうですね、宿河原近辺で過ごされた、と書かれていましたね。(成人してからですが、私も数年宿河原堰のあたりに住んでいたことがあります)
しかしほんと、図らずも「えいはちさんのルーツをめぐるシリーズ!」みたいになっちゃってますねー。失礼いたしましたww

投稿: lotus62 | 2010年7月 1日 (木) 15時24分

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