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暗渠ハンター 北沢川東松原支流①羽根木田圃から井の頭線へ

「世田谷・開渠まつりシリーズ」の仕上げはここ!

北沢川には、羽根木公園の西を抜けて梅が丘の南で合流する東松原の支流があります。これは昭和4年の地図で確認できます。

羽根木公園の北口から現・税務署あたりは広い湿地帯があったそうで、ここを当時羽根木田圃(または羽根木谷戸)と言っていました。泥深い田圃だったそうです。(「昔の代田」より)

そんな当時を伝える石碑が、羽根木公園の北西端にありました。

Imgp5682

石碑の文字は飛び飛びにしか読めませんが、要約すると

・この付近は羽根木谷戸と呼ばれ、昔から水路が入り乱れ泥深いところだった。
・昭和15年、都の区画整理地区に羽根木公園と共に指定された。
・その後整理は難航。昭和23年に住民による整理のための組合ができた。
・昭和27年、都や区にもたくさんお世話になり、組合はやっと整理を達成した。
・東松原土地区画整理組合の芹澤(※lotus62注:この付近の大地主のひとりです)が記す。

とのこと。よっぽど難航したのですね・・・。ここに東松原支流が通っています。

この石碑のある道路の反対側・北側すなわち上流側には、こんな道が続きます。

Imgp5680

これをもう一区画進むと、柵に囲まれ進入できない暗渠になります。

Imgp5679

さらにもう一区画進んで、反対側がこれ。

Imgp5671

ここからさらに道路を越えた反対側がこの風景。
よーく見てください。

Imgp5672

なんと、民家の敷地に入り組んでますw
金網の向こうが蓋暗渠。その蓋暗渠が、左にある民家の玄関へのアプローチになっています。
にじり寄りますw
流路が奥に続いているのがわかります。

Imgp5673

奥の横手は辛うじて個人所有の敷地ではないようなので、近づいてみました。
おお!ちょっとだけ開渠出現!

Imgp5674

宇山の暗渠で習得したアクロバティック撮法で、開渠の中をのぞいてみましょうw。

Imgp5676

うーん、もちょっと写んないかな。
少し露出を上げて、底のほうから上を覗き込んでみました。

Imgp5678

ほえー。ちょっと「橋裏の美しさ」と似てる!!!!

さて、ここからまた「有髄神経式」に上流を追いかけてみましょう。
次の鑑賞ポイントはここ。開渠は右の金網から、左に道をくぐって続いています。

Imgp5683

よく見りゃそこには橋跡が!!

Imgp5685

まずは橋の上から下流方向を望みます。
まだこちらは蓋がかかっていますね。木の蓋のようです。
まるでウッドデッキw

Imgp5684

そして上流方向がこちら。

Imgp5687

美しい開渠がどーんと広がっています!
うーん、見事!!!

次の鑑賞ポイントは、コナミスポーツクラブの裏手です。
まだまだ全開!!!
スポーツクラブの施設に挟まれて開渠が続いています。

Imgp5688

しかし開渠が拝めるのもここまで・・・?
コナミスポーツクラブを過ぎると、再び蓋がされてしまいます。
次の鑑賞ポイントは少し上流の駐車場の裏手になるのですが、
ここでは金属板が被されてしまっています。
しかし単なる鉄板でなく、見慣れない素材。
なんかそこいらの工事資材置き場にあったテキトウなものを使って
とりあえずふさいどくか、みたいな一時しのぎ感満載の蓋暗渠です。

Imgp5690

これが、鑑賞ポイントである橋跡と「一時しのぎ鉄板暗渠」との境目。

ちょっとだけ中が見えますね。

Imgp5691

ここで東松原支流は一旦流路が見えなくなってしまいます。
そしてすぐ近くの井の頭線を越えた反対側に、
さらにパワーアップした姿で現れるのですが、それはまた次回。

・・・この支流だけではなく、昔からの道(や文化圏?)も井の頭線によって東西に分断されてしまったようです。その仮説の証拠がこちら。

Imgp5689

この流路の一本外側(西側)に続いていた古い石垣です。
よく見ると、煉瓦をナナメ交互に積上げている繊細なつくり。
そこに、たぶん観葉植物としてよく売られているシダに似たアジアンタムが群生していました。素朴ですが、とても美しい風景です。
それにしてもアジアンタムって育てるの難しいんですよねー。いつも湿り気を与えてあげないと枯れちゃうし、湿らせすぎても腐っちゃうし・・・。

ずいぶん前、「マイルームおしゃれ化計画」に則って鉢植えを購入し育てようとしたことがありましたが、すぐにダメにしてしまいました;;;;。はっぱがすごく可愛いんですけどねー。

というわけで、つづきは次回に!

今回の東支流、地図はこちら。

より大きな地図で 東松原から明大前への暗渠 を表示

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2021 ・・・目黒川水系」カテゴリの記事

コメント

うーん、バラエティに富んでてほんと面白いですね。
ウッドデッキ、新しいなぁ~~!

そういえば私も以前、マイルームおしゃれ化計画のため、
竹(ミニバンブー)を育てようとしてかなりあっさり枯らしたことがあります。
竹を枯らすとは・・・。
アジアンタムみたいな上級者編にはとてもとても行かれません。

投稿: nama | 2010年2月15日 (月) 10時11分

ありがとうございます。
ここ、まだまだ面白い展開があるのでお楽しみにw
竹は手がけたことがないので難易度がはかりかねますが・・・ww
アジアンタムだって屋外てあんなに群生してるんだから、
以外とカンタンなのかもしれませんよねー。

投稿: lotus62 | 2010年2月15日 (月) 13時15分

大変感銘を受けました。私の親の実家が羽根木でその屋敷の裏も小川が流れていました。

今はちょうど暗渠になっております。こちらではご紹介されていませんでしたが、ちょうど東松原

と新代田の間の一つ目の踏み切りの約300メートルぐらい先に親の実家の屋敷がありました。

その裏庭の後ろを小川が庭に沿って流れていてその踏み切りの東松原よりに昔は

若干川が覗いておりました。私が幼少を過ごした頃は北沢川はもう汚れていました。

今は羽根木公園になっておりますが、その頃はネズ山のいっていました。

私の記憶はネズ山の入り口が畑で親友の庄屋の土地でその東松原沿いに

前述の河川が流れていたはずです。

是非今度そちらも、ご精査ください。

羽根木、松原 大原 は私の大の心の故郷です。

ところで昔の代田はどちらで閲覧できますか

ちょうど親が羽根木に越す前辺りが昭和4年です。是非

その地図がございましたらご紹介ください。

ありがとうございました。

投稿: ヤット | 2010年8月19日 (木) 23時37分

ヤットさま
こんなブログを見つけていただいたこと、そしてコメントまでいただけたことに、深く感謝いたします。どうもありがとうございます。
羽根木にはたくさんの思い出をもってらっしゃるんですね(実は私も学生時代の4年間、羽根木1丁目の芹澤さん邸の近くに住んでおりましたので、ますます嬉しく存じます)。
親御様の裏庭の後ろの小川、といいますともしかしてこれ、でしょうか?
http://lotus62.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/post-9053.html
ご記憶の昔の川の姿、私は想像するだけですけれど、さぞ美しかったのでしょうね。

ところで私がこのあたりの記事を書くのに参照した資料ですが、最も興味深かったのは「昔の代田」という記事中にもある冊子です。ここには泥濘だらけだった羽根木公園周辺のむかしのことや、手書きですがおおまかな地図もいくつか載っていました(世田谷区の図書館でご覧いただけます。私があたったのは梅が丘の図書館でした)。きっとご興味深くご覧いただけるかと思います。
またネットでは(昭和22年ですが)gooの古地図が手軽にアクセスできて便利かと思います http://map.goo.ne.jp/map.php?st=4。

貴重なお話をありがとうございました。
ぜひ今後とも、ご意見・ご感想などお気軽にお寄せください。

投稿: lotus62 | 2010年8月20日 (金) 10時03分

lotus62様

鳥肌が立つほど嬉しいご返事です。

どうぞ、これから、宜しきお付き合いの程お願い申し上げます。

私だけの個人的な感情ですが

世田谷の世田谷らしい空気があるところは

羽根木 松原 梅が丘 代沢 北沢の一部が

そうではないかな?

と感じます。青空と欅が似合います。

これらの情報がございましたら、どうぞよろしくお願いいたします。

是非梅が丘の図書館で見てまいります。

それと、浜田山の昭和30年ごろの小川の資料がございましたら

どうぞよろしくお願いいたします。

何しろ、小川に飢えています 子供の頃大変満足でしたが

小川だけ私の周りにその頃ありませんでした。

投稿: ヤット | 2010年10月18日 (月) 18時45分

ヤットさま
お返事ありがとうございます。どうぞ今後とも、よろしくお願いいたします。
世田谷らしい空気。私は地方から東京に来てはじめて住み着いたのが
羽根木だったものですから、
やはりあのあたりの空気や景色が強烈に「東京・世田谷」という地名と結びついています。
羽根木の丘の上から見た秋の空や、芹澤宅に繁っている欅、
小さな庭からにょきっと伸びて咲く早春の木蓮などなど・・・。身近に自然がたくさん感じられました。
それと、浜田山周辺の小川、ですが、残念ながらすぐに思いつくものがありません、
ちょっと家の中の資料をひっくり返してみて見ます;;;;申し訳ありません。
「小川に飢えている」お気持ち、すこしわかるような気がします。
暗渠が開渠に変わるところを見てもときめいていまいますし(笑)。
昔ながらの小川、といえば、ほんの10mくらいの長さですが
駒場東大前駅西側蕎麦屋さん脇の、
東大敷地から出てくる湧水の流れが最も距離的にもイメージ的にも近いのでしょうか・・・?
「あんな短いのは違う!」かもしれませんが;;;;;。

投稿: lotus62 | 2010年10月19日 (火) 09時18分


loutas62

ロータス様 たいへんご無沙汰いたしております。

その節はたいへんありがたい情報を頂き有難うございます。

小川に植えています。 (笑い)

どうぞ 又 素晴らしい情報お待ちいたしております。

羽根木の事をお話できて本当に嬉しく思います。

地震におきを付けあそばしてくださいませ。

ヤット

投稿: ヤット | 2011年4月18日 (月) 02時25分

ヤットさま
久々のコメント、ありがとうございます。ヤットさまも、今回の地震は大丈夫でしたでしょうか…。
小川に飢えてらっしゃるんですね(笑)。
先日も拙ブログでご紹介しましたが、初台の郵便局前東にある小さな湧水の小川(?)はご覧になられたことはありますか?あそこも短いながら心洗われる場所かと思います。
羽根木近くですと、これまた先日葉桜になりかけの北沢川緑道をほんの少し歩いてみました。全編人工的なせせらぎとはいえ、眺めていると孵化したばかりのザリガニがたくさん泳いでいるのが見えてなかなかのものです。
そうは申しましても、やっぱり草に覆われた土の護岸、のほうがストレートに飢えが満たされるのでしょうけれど…笑

投稿: lotus62 | 2011年4月18日 (月) 13時56分


ロータス様

大変ご無沙汰をいたしております。

今度私もブログを始めました。

又次回ご案内申し上げます。

誠に拙ブログではございますが

ご高覧賜りましたら幸甚です。

今芹沢の森の跡地にマンションが売りに出ていました。

そのあたりで是非氣光(気功)整体のサロンを

展開して地元の人たちに恩返しをするのが

私の夢のひとつです。

どうぞ 今後ともよろしくおねがいもうしあげます。

ヤット拝

投稿: ロータス様 | 2011年8月 3日 (水) 01時13分

ヤットさま
ブログを始められましたか!
楽しみです、ご連絡を心待ちにしております。

芹沢の森もどんどん変わっていくようですね。
ですがそこで氣光整体とは、素敵です。
森の近くに住んでいる私の学生時代のアパートの大家さんもかなりなお歳のはずだから、ヤットさんの氣光でますますお元気になってくださるといいな、と勝手な妄想を膨らましてしまいました。

投稿: lotus62 | 2011年8月 3日 (水) 09時52分

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