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暗渠ハンター 神泉方面の宇田川源流を探る

もう夕方になっていましたが、思い立って井の頭線・神泉に来てみました。

昔・明治の時代。この駅の近くに「弘法湯」というお風呂のレジャーランドがあったそうです。なんでも弘法大師が杖をぐさっと刺したら湧き出た水で、その水には諸々ご利益があったとのこと。これは神の泉である、と。

そしてここからの流れが、
①もうちょい南の旧山手通り・神泉交差点付近からの流れを駅前であわせて、
②さらに北にある鍋島松涛公園の池からの流れをあわせて
宇田川に合流していた、とのこと。

何度も渋谷から神泉を抜けて淡島や駒場に出る道を歩いているのですが、実はきちんとこれらの流路を探してみたりはしていなかったのです。大抵このルートを通るのは早朝か、終電がなくなった後の深夜でしたからw そこでその神泉近辺を確認してみよう、と唐突に思い立ったわけです。

弘法湯の住所はあらかた資料で探っていたので見当がついていたのですが、残念ながら跡形もなくなっておりました。

・・・仕方がない。と、南を走る、旧山手通りから神泉駅に向かって降りてくる流路を探すか、と思って神泉駅の南~西をうろうろしてみます。

しかし、どこにも流路はないなあ・・・。古地図で調べたところによると、現在道路になっていないところも過激に突っ切っているみたいだし・・・
というわけで結構迷いました。
このあたりは細い谷になっているところがあり、おそらくそこが流路なのでしょうけど、なにしろ道になっていないのでなかなか近づけません・・・。

流路と思しき地点にある駐車場スペースの壁。

Imgp5431

ちょっとした谷地にこの駐車場は作られています。この壁もなんか怪しいですねー。
と無理やり思い込んで自分を鼓舞しながら歩きます。

ちょっと想定流路とは外れてしまいますが、暗渠サインのひとつである氷室もみっけ!

Imgp5433

しかし全然決定打に欠けるまま、旧山手通り・神泉交差点まで来てしまいました。
うーん。わかんねっす。

途方に暮れつつ、神泉交差点の東側ブロックに迷い込みます。
すると大きな駐車場・・・。この下を流れていたのかも知れないよなー・・・なんてぼんやり考えながら過ぎ去ろうとすると・・・・

Imgp5434

なんと!!!この駐車場のすぐ隣にあるじゃないですか!!!!!
これは間違いあるまい!方向的にも神泉交差点につながりそうです!

Imgp5436

というわけで、駐車場を過ぎさらにビルの隙間を通って旧山手通りに出ました。下調べした流路の通りです!うわぁ、こんなカタチで残っていたんだ!!!!
旧山手通りに出てから、今来た流路を振り返って撮ったのがこれ。

Imgp5437

ここがこの流れの最先端!

・・・ここは至近距離で三田用水の流れがあります。そことくっついていたかどうか、はちょっと現時点ではわかりません。調べてみます。

しかしなあ。この前なんか何十回も通ってるのになあ;;;;;。なんで今まで気付かなかったんでしょう。
ちなみにここは、「おしゃれ立飲み」である筋には有名な「Buchi」のすぐ横です。

Imgp5438

うれしくて一杯やっていきたいところでしたが、この後予定があるのでここはガマンw
こんど来て、この暗渠見ながらスパークリングワインでも飲ったろww

この後神泉駅まで慎重にもどりましたが、さきの流路以外はほとんど痕跡は見つかりません。

道なき流路を通って神泉の駅前で弘法湯からの流れと合流するはずなので、せめて駅前に何か痕跡がのこってるといいんだが・・・と思いつつ駅に近づいていくと。
左手に大きなマンション。大きな半地下スペースがあって、ここが駐車場に使われているようでした。
・・・ん?半地下???

Imgp5444

中央の階段の右手から、谷底に下りられる模様。
近づいてみます。

Imgp5445

進んでみましょう・・・うお!!!
谷底です!しかもこれ、神泉駅までのショートカットになってる!!!!

Imgp5446 Imgp5442

上の写真の右側、タテに延びているのが駅前までのショートカット通路です。
そして左一帯は谷底に作られた駐車場スペース!!!
こんな道があったのかーーーー!

ちなみにこの通路の反対側・上流側はこんな感じ。
暗くて見えづらいですが、暗渠となって上流に繋がっているのですね!

Imgp5443

ここを通って駅前に出てきました。
しならなかったなあーこんな通路があったなんて・・・。
コンビニの向こうが神泉駅です。

Imgp5450

ん?コンビニの手前になんか石柱が立ってますね・・・。
これも今まで気付きませんでしたが・・・

なんか書いてあります。

Imgp5448

「弘法大師 右 神泉湯江」ですと!!!

Imgp5449_2

弘法湯(神泉湯)への案内表示柱、が今でも残っています!
たしかに、この右(コンビニの横)の坂を上がっていくと、かつて神泉湯があったところに・・・。あー、これも今までずっと見逃していたんだorz

ま、思いつきで突然行った割には大きな収穫でした;;。

赤が今回確認した流路、水色はたぶん弘法湯(神泉湯)からあったはずの流路です。

より大きな地図で 神泉から宇田川へ 1 を表示

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2011 ・・・渋谷川水系」カテゴリの記事

コメント

リバーサイドさんも近々アップされるようなので、
なぜか宇田川に集合してしまいましたね。
石柱は感動的です。弘法大師のマントラを唱えてしまうでしょう。
南無大師遍照金剛。

投稿: えいはち | 2010年2月 3日 (水) 10時15分

興奮が伝わってくるようであります!
でもちょっと暗いので、もし可能なら、お昼の写真も見てみたいですw
神泉、って井の頭線ですっとばす記憶しかなかったですが、
考えてみればかなりありがたみのある地名なんですねw

投稿: nama | 2010年2月 3日 (水) 14時47分

えいはちさん
ホント、気がついてみたらなぜか今宇田川がアツいですねw
石柱、よく残してくれたいたものです。ありがたやありがたや・・・。

namaさん
はは、暗いですよねーw デジカメの性能が(以下略)ww
神泉。この間井の頭線に乗っていたら、隣の親子連れが
(小学校低学年くらいの子)「なんでこのえきは神泉っていうの?」
(父)「えー、それはね、神様の泉があったんじゃないかな」と話しているのをみました。
そのまんますぎる答えに、お子さんはしばらく絶句していました。

投稿: lotus62 | 2010年2月 3日 (水) 16時48分

宇田川、奥が深いですね。暗渠マニアには避けて通れない場所かもしれません。とりあえず諸先輩方の記事を参考にしながら、少しずつ攻めていきたいと思っています。ここもいづれ行きたいと思っている場所の1つです。
話は違いますが、神泉の駅って、昔、ホームは3両分しかなくて、吉祥寺寄りの2両はドアが開かずじまいだったんですよ。

投稿: リバーサイド | 2010年2月 3日 (水) 19時45分

>神泉の駅って、昔、ホームは3両分しかなくて、吉祥寺寄りの2両はドアが開かずじまい
うぇーっっ!と驚きたいところですがw、実は私もその時代井の頭線使ってたのでよく存じておりますww
ドアにステッカー貼ってあったんですよね、「このドア開きません」って。ほんとに谷の合間に無理やり駅を作った感じですね。
この神泉周辺もそうですが、南平台を越えた南側の鶯谷あたりも物凄い谷。つくづく面白い地形だなと思います。

投稿: lotus62 | 2010年2月 4日 (木) 09時43分

こんにちは。
氷屋さんが暗渠サインっていうところが興味深いと思いました。
氷屋はどのような理由で川と関係が出てくるのでしょうか?
あと、この道沿いに三味線屋がありますけど、これも暗渠テイストを感じるんですよね。

投稿: 俊六 | 2010年9月 2日 (木) 19時05分

俊六さま
コメントどうもありがとうございます。俊六さまも銭湯やその他の施設との関連をお考えでらっしゃるのですね。

私も、確証はありませんが暗渠を巡っていてどうしても「あからさまに目に付く」ものが多く、いくつか考察したことがありました。
たとえば銭湯ですが、品川用水流路に沿ったものだけ試みに調べたものがこちら。
http://lotus62.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-f7a7.html

やはり銭湯、クリーニング店、氷室(氷店)、金魚(養魚)店、染物店、ラムネ工場、学校(のプール)、消防署など水を使う施設跡地や現役施設がよく見られます。
理由の①としては、やはり流れている水路の水の「上水」としての使用、だと思います。(きれいな水が流れてくる水路に限られるはずですが)
理由の②が、排水だと思います。大量に排水が出る施設では、下水道が整備されていない時代では川や水路という「出口」がどうしても必要だったのではないでしょうか。
「理由①」は、井戸水で賄ったりするところが圧倒的に多いと思いますので、必ずしもあてはまらないと思いますが「理由②」はどれにもあてはまるのではないかなあと考えています。

氷屋さんの場合は、排水も出るでしょうが「銭湯みたいにものすごくたくさんの排水」が出るとは考えにくいので、「理由①」のウェイトがやや高くなるかも知れませんね。つまり、氷に加工できるようなきれいな水が流れてくるところに建てられているケースも多いのでは?ということです。基本的には井戸水で賄うはずで、これはすっごく稀であろう、とは思いつつも)

ちょっと趣は異なりますが世田谷を中心としたバスターミナルに関しても調べたことがあります。
http://lotus62.cocolog-nifty.com/blog/2009/09/post-ac92.html
まとまった広さの用地買収の容易さなどが主要因と推察しています。

また、それ以外にも「大きな川沿いには材木やさんも多い」、とご指摘される方もいます。
これはおそらく材木の運送に便があったから、なのではないでしょうか。

三味線については不勉強ながら製造工程をよく知らないのでなんとも申し上げられませんが、
もしかしたら皮をなめすというような作業があったのでしょうか・・・w?
古いご商売なのでしたら、きっとその土地のポテンシャルとの関係が密接でしょうから、こういうことを考えていくと大変おもしろいですよね。

投稿: lotus62 | 2010年9月 3日 (金) 11時22分

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