暗渠ハンター 東池袋・水窪川が作った谷を巡る⑧坂下通りから新大塚
いよいよ東池袋・水窪川の最終回です。
前回君の湯周辺から新大塚駅の間で見つけたものを中心にレポートしますね。
まずはこれ。君の湯裏、たぶん本来の水窪川流路に面した駐車場にぽつねんと取り残されるように佇む、「井戸小屋」です。
屋根がついてるんですよ、井戸の手押しポンプの上にw
これが、大事に屋根に守られている黄金色のポンプ。現役のようですね。
水窪川は君の湯裏から蛇行して坂下通りに出ますが、坂下通りの向こうに延びるのがこの道。うーん、ここも水路あとだったのかもしれませんね・・・。
細いのに丁寧に両脇に歩道ラインが書いてあって、少々「作りこみすぎ」な気もしますw
それにこの、「歩道を除いたまんなかの道スペース」ってとうていクルマの通れる幅じゃないしw
新大塚はこのへんから見ると北の崖上になるんですが、駅に向かう前にこの崖下のエリアをうろうろ。
こんな防火水槽がしれっと道端に置いてあったりします。
まんなかの三つの文様はなんでしょ?
水滴?亀?
このエリアでも暗渠が見られます。その一本がこれ。
辿っていくと、井戸のある公園が傍らに。中央やや右よりの青いのが井戸のポンプです。
この公園は「ポポー公園」。意表を突く名前ですが、北米産のアケビみたいな植物、「ポポーの木」が植えられた公園、というのがコンセプトのようです。
それにしてもなんでポポーw?
この説明ではちょっとわかんないっす・・・。
いよいよ足もくたびれてきたので、本格的に新大塚駅を目指そうか・・・。
それでもやっぱり暗渠は次から次へと現れるわけで。
この坂を登りきれば、新大塚駅に出るはず。
しかし思いっきり蛇行するこの道も、「もしかして・・・?」感たっぷりです。
右側が鋭い崖になっていて、その崖の上が駅のあたりになります。
この崖中に建っている住宅は多くが「階段を上って玄関にたどり着く」フォーマットを採用して建てられています。住宅の奥行きも長くはないので、こんな風に階段スペースを思いっきり圧縮してたり。
かなりの急勾配を、幅の狭い階段が駆け上っています。えと、階段幅の狭さをわかっていただこうと下から3段目に私のスニーカーを置いてみたのですがいかがでしょう、伝わりましたでしょうかw?
うーん、わかりづらいですかww
路上で片靴脱いで撮影、という思い切った行動を取った割にはあまり成果はありませんでしたね・・・。
というわけでこのあと靴を履きなおして無事に新大塚に到着、「アトラクション満載の暗渠テーマパーク・東池袋・水窪川」の旅が終わります。
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コメント
面白いシリーズでした。
防火水槽の三つの文様、なんとなく見覚えがあるなあと、脳内を検索したら、紀州熊野の御朱印、熊野午王神璽の中に似た図形あったので、それに類するものなのかも。何を意味するものかは判りませんが。
画像をDLさせていただき拡大したところ、「正一位延壽稲荷大明神」と読めます。
「延壽稲荷」を検索したところ、神田須田町にありました。
須田町はちょっと土地鑑があるので、このお稲荷様の存在は知っていました。
で、そんな防火水槽がなぜここにあるのかは謎ですね。単に須田町で不要になったのを持ってきちゃったのかも。
投稿: えいはち | 2010年1月31日 (日) 00時34分
ありがとうございます。
三つの文様、ほんとですね。ググってみたらかなり似ています。何を表したものなんでしょうね・・。
解読もありがとうございます。私には判別できませんでいましたので、助かりますwww
須田町のここ、先日通っていました!「へえーこんなところにお稲荷様が・・」なんて思っただけでスルーでしたがw
「延壽稲荷大明神」で私もググってきましたが、どうやら西池袋にもあったようです。
ただし、どうもこの東池袋近辺には見つからず・・・。どっからか移されてきたことは間違いなさそうですねw。
それともはじめからここに置いて遠方から「延壽稲荷」をお祀りしていたのか・・・。
当時の習俗から学ばねばならないようですねー。奥が深いです。
ほんと、新たな視点をありがとうございました!
投稿: lotus62 | 2010年2月 1日 (月) 11時27分