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暗渠ハンター 玉川上水取水口にリーチ⑤玉川水神社とまいまいず井戸

前回記事で羽村取水口に無事到着。今回は周辺の史跡を廻ってみます。

取水口から、向かって右の崖を登るとまず見えるのが「羽村取水所」。ここで取水の管理を行っているそうです。
Imgp4898

その隣が「玉川水神社」。玉川上水ができた時に守り神として建立され、際水神宮という名前だったとのこと。明治期に今の名前に改められたそうです。
こじんまりとしていますが、ここの神様はこの高台からずっと取水堰を眺めてきたのでしょう。
Imgp4900_2

祠に隣接して陣屋跡があります。開設当初江戸時代の取水管理・取締りを行ってきたところです。
いずれも玉川上水とは切っても切れない重要施設ですね。
しかし、堰から上がってきたところでたまたま会った警ら中と思しき警察の方に「玉川水神社ってどこにありますか?」とお尋ねしたら、「?」(しばし無言、表情は明らかに「ナニソレ?」と言っていた)。
「あ、何か神社があるはずなんですが」と言いなおしてやっと「あーすぐそこのアレのこと?」という返事が帰ってきました。
地元ではすごくフツーの存在なのかw?
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ここから歩いて羽村駅に向かいます。ちょっとした上り坂の道を行くところ15分程度で駅到着。
駅の階段を登って降りて反対側のロータリーに。
下調べでは「まいまいず井戸」が駅そばにあるということだったんですが、ちいさな地方の街の駅前繁華街みたいな景色が広がっていて、とてもそんな「重要史跡」がそばにあるようには見えませんでした。
ところが。
駅前すぐに五ノ神社という神社があり、その境内にまいまいず井戸発見!ありましたー!

武蔵野の台地は関東ローム層が深く積もっており、それだけでもよっぽどたくさん掘りに掘らないと地下水脈にたどり着かないんだそうです。さらに悪いことにその関東ローム層ってのは火山灰層だから地層がもろく、垂直にぐんぐん掘っていくと崩れて埋まっちゃうんでしょうね。それで、ある程度までスリバチ状に開口部を大きく広げながら掘っていってらせん状に地下に降りられるようにして、適度なところで垂直に掘る、という技術が使われたそうです。それがまいまいず井戸。
このまいまいず井戸は鎌倉時代に掘られたもので、穴の直径6m、垂直掘りまでの深さが4mだそうです。
もちろんらせん状でカタツムリみたいだから「まいまい」。でも「まいまい」と「井戸」の間に入っている「ず」は何なんでしょうw?
英語の「~’s」みたいでおもしろいなあと思っていたのですが、多摩地方ではカタツムリを「まいまいず」っていうんですって。・・・・そか。写真は上から井戸を見下ろしたところ。屋根がある小屋みたいなところが垂直掘りのはじまり、つまり井戸の汲み口です。

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まいまいず井戸に降りてみます。長い長い道のり。2周半下ってやっと汲み口に到着。これは水を運ぶのも大変な手間だったでしょうねえ。
そしてこちらは下から見上げたところ。地上まで4mです!

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さあ、これで羽村取水口贅沢紀行はおしまい。
今回の行程においては 「図解武蔵野の水路」渡部一二著 にたくさん触発されました。著者さんと関係者の方々に感謝いたします。
これ、シリーズ前半のほうでご紹介した田村分水以外にもたくさん分水が写真と水路の構造断面入りで載っていてかなり面白いです。これを読んでいてほかのたくさんの分水も行ってみたくなりました。

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2060 ・・・用水・上水など水路系」カテゴリの記事

コメント

内容たっぷりで、なかなかお目にかかれないものばかりで、面白いシリーズでした~。おつかれさまです。
ははあ、「まいまいず」=かたつむりの方言、なんですね。
てことは、まいまいず井戸は武蔵野台地にしかないのでしょうか?
別名で全国の似たような台地にあるのでしょうか?・・・とか、あちこち興味持っちゃいました。

前回の、取水口ワンカップもサイコーでした!

投稿: nama | 2010年1月 8日 (金) 13時31分

武蔵野台地にあった螺旋式の井戸を「まいまいず井戸」というらしいです。
しかしこの掘削法は武蔵野だけでなく伊豆諸島や群馬県の一部にも見られたそうです(Wikiより)。
この掘削法は「七曲り井戸」とか「掘兼井戸」とも呼ばれているそうですよ。
・・・・余談ですが、調べているときに「螺旋階段萌え」のヒトや「井戸マニア」なんかもいらっしゃる、ということが判明w
ワンカップ、うまかったんですがこの日寒かったのですっかり「キンキンの冷や」になってました。
せめて人肌くらいで飲みたかったw

投稿: lotus62 | 2010年1月 8日 (金) 13時54分

まいまいず井戸、ほんと駅のそばにひょっこりありますよね。
ちなみに府中の郷土の森博物館にも復元されたものがあります。
僕は堰から帰ってきて、駅前の「ぎょうざの満州」に行きました。
埼玉西部と多摩地方が拠点のチェーン店のようですが、なかなか良かったです。

投稿: えいはち | 2010年1月 8日 (金) 14時58分

「ぎょうざの満州」!
名前からして美味そうですねー!
帰りの「30分に1本の上り電車」が気になって、あんまり駅前散策できなかったのが悔やまれますw

投稿: lotus62 | 2010年1月 8日 (金) 18時08分

マンシュウ餃子、略してマンギョ…懐かしいなぁ。

オイラの地元の味です。

味噌ラーメンもオススメですよ!

思わず反応してコメントしてしまいました。

投稿: とびえもん | 2015年1月20日 (火) 13時55分

とびえもんさま
この記事を書いたころはまだ満洲って入ったこともなかったのですが(存在さえ知りませんでした)、その後すっかり魅せられました。満洲のぎょうざは定期的に食べたくなる味ですね。

投稿: lotus62 | 2015年1月21日 (水) 16時17分

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