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暗渠と「コンシューマ・インサイト」

インサイトというコトバもずいぶん昔に比べると一般的になってきましたね。マーケティングや広告・コミュニケーション業界以外で使われることも多くなってきたのでご存知の方も多いかも。

市場の成熟化・メディアの多様化などから「大衆から分衆へ」とか「個のマーケティング」なんてここ15年くらい言われているわけですが、もはや定量的・表面的に生活者を捉えていてはお客様をわくわくさせることができんぞ!っつことで、広告業界の人たちは今躍起になって「コンシューマ・インサイト」なるものを探して・それを真ん中において商品開発やコミュニケーション構造を作り挙げようとしているのです。
ここでいう「コンシューマ・インサイト」とは、自分でもよくわかっていない(普段しっかり自覚していない)深層の「心のスイッチ」みたいなものです。
たとえば、「アジエンス」や「TSUBAKI」とかのシャンプーがヒットしましたが、あれは長らく金髪・欧米女性を美の権化みたいにしてきたけど、やっと「実は日本女性も美しい」「自分らしい美しさをそれぞれが持っている」という思いが現代女性の心の奥の奥になんとなーく芽生えてきたのを鋭いアンテナで捉えて(インサイトして)、商品化しキャンペーンを張った、みたいな。その結果ご存知のとおりバカ売れです。

前置きが長くなりましたが、私にとって「暗渠をさがす・辿る」のと「コンシューマ・インサイト」(以下「インサイト」)を探るのはちょっと似ているのかな、と思っているのです。

まずわかり易い暗渠とインサイトの共通点は、それが「ふだん覆われていて、見えない」ものだということ。だからすごく探したり追跡するのが難しいし、見つけるとすごくうれしくなります。
そして、暗渠は地形図や地図、各種資料と現地の地形を読んで仮説を立てて辿っていきますが、インサイトはいろんなツールを使って感情の起伏を捉え、仮説を重ね時には行動の追跡などまでして掘り当てていきます。
また、暗渠や川筋を特定できるとすごくすっきりします。いつもの見慣れた街が一皮剥けて(ピーリングされて)、新しい街の風景が立ち現れます。街は新しいレイヤーを纏って、もう一度周辺の構造(銭湯・バス操車場・団地・学校等々)が全体性を以って再構築されるからです。
インサイトも見つけるとすごくすっきりします。知らなかった心のスイッチ、知らなかった自分・知らなかった嗜好が見えてくるからです。そしてそれにアプローチするための、あるべき新しいコミュニケーション構造がすっと見えてきます。

私の暗渠に対する興味は、この「暗渠とインサイト」の類似性が発端となったわけでは全然ないのですが、暗渠を追いかけているうちになんとなく似てるな・・・なんて思い始めました。

・・・ってこじつけすぎでしょうかねw。 ワーカホリックなもんでww

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コメント

なんだか広告系ってカタカナ多いイメージなんですけどw、
わかりやすい説明で、よい勉強になりました。
そして、なんだか自分の仕事(言いませんがw)とも
重なる要素が多い話でした。うんうん。

あとこっちでコメントしちゃいますが、
内川の写真、ことごとくツボでした~~!
すごく行きたくなりました。

投稿: nama | 2009年10月 2日 (金) 19時43分

どうもありがとうございます。
重なる部分が多い、というのはなんだかうれしいです。
暗渠の楽しみもいろんな背景やらなんやらあるんですね・・・。
でも広告業界はカタカナカナ多くてわかりずらい、
というのは私たちの反省すべき過去ですねw。
弊社ならクライアントにわかる共通言語でしっかりご説明ができるかと思いますw。
ご用命ありましたらご連絡クダサーイ!

投稿: lotus62 | 2009年10月 3日 (土) 00時03分

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