進化する前は同類だったかも
「自分にそっくりな人」に会ったことってありますか?
私は職場のすぐ近くで、そんな人に会いました。
先日、花粉症が辛くて、近くの診療所に行ったんです。
診療所ってくらいだから、狭くて診察室と待合の椅子を隔てるのもツイタテ程度。
当然耳鼻科の先生と患者の話も筒抜けです。
「では3週間分薬を出しておきます」
「先生、途中で症状が軽くなったら飲むのやめていいんですか?それとも飲みきらなくては?」
「当たり前でしょう(多少語気荒く)!オーストラリアにあなたが行ったとします。オーストラリアでは今秋ですよね?それでも飲まなければならないと思いますか?」
というやりとり。
なんかそんなに攻撃的に患者にモノいわなくったっていいでしょうに。
なんか感じ悪い先生だなー。なんて思っていました。
次は私の番。
診察室に入って椅子に座る時に「こいつどんな生意気な顔してるんだ?」と嫌な興味で顔を見ました。
思ったより若い。まあ30代半ばくらいか?
しかしそう確認した瞬間、なぜか数秒間私と先生とお互い目を逸らせなくなってしまったのです。
私に似てる・・・。どこかのパーツが似てるんじゃなくて、雰囲気が。
きっとこいつもそう思ってるに違いない・・・。
以下は診察中の会話。
「点鼻薬が欲しいとのことですが、飲み薬はいらないんですか?」
「はい。眠くなってしまうので」
「飲み薬が要らない理由はそれだけですか?」
といっていま医家向けの花粉症の飲み薬は眠くならないものがある&その理由を聞かされました。
「点鼻薬は、いやではなかったら2種類1本づつ出します」
といって2種類出す理由とそれぞれの効き目の違いについて聞かせれました。
でも不思議と待ってるときみたいな不快感は全くありませんでした。
なんというか、ほら、生き物の進化って、ある特定の方向に進化し始めるともうそれが止まらないでしょう?
ちょっと首を長くしようかなーなんて進化してたらキリンみたいな首になっちゃうとか、
ちょっと牙伸ばしてみっかとか思ってたらぐるぐるととぐろ巻くくらい伸びちゃったりとか。
この先生は、たぶん私と同じ・似ている「あるもの」を持っている。
その「あるもの」の「ある部分」だけが環境とかいろんな要因でカリカチュアライズされるように極端におおきくなっちゃって、いまこんな人になってるような気がする。
明らかに今の私は、人にこんな言い方や説明のしかたはしないけど、
もしかしたら何かのタガが緩んだらこんな話し方するかもしれない。きっと私も種を持ってる。
そこも、似てると思った理由です。
しかし・・・。たかが4、5日前のことなんだけど、
残念なことにその先生の顔さえ思い出せないんです。
でも「雰囲気似てる」ことだけはしっかりと憶えてます。
ほんとはどういうキャラクターなのか、どんな育ち方をしてきたのか、なんか興味が湧いてくるんですよね。
遠い親戚だったりして。あるいは前世での兄弟とかw?
点鼻薬がきれたら、もういちど行ってみようと思います。
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