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河内屋~文京区から豊島区を抜けて

大衆酒場巡りの知人の間で近頃評判の、板橋の河内屋に行きたいなあということで今回の「ママチャリ放浪」はここに向かって山手線内をふらふらと気の向くまま蛇行して来ました。

Dvc00094新宿御苑から曙町に抜け、外苑東通りを北上していきます。

南は堂々と輝きつつ乃木坂から六本木に抜ける外苑東通りですが、実は新宿から北のほうはこんなにも細くて地味な通りだったんですね。ちょっとびっくり。

Dvc00092何度か道を折れて、護国寺、音羽から大塚へ。途中道沿いにはこんな古い家屋も残っていて、なんだか江戸情緒たっぷりです。三河屋履物店、って看板はすでに判別しがたく、もうとうに廃業したのでしょうか。

大塚、白山あたりを走っていて急に思いだしたのは、私がはじめて東京に「お泊まり」したのがこのあたりだった、ということ。当時小学6年生の私は、このあたりにあった大学生の兄の下宿にあそびに来たのでした。それまで思っていた、冷たい都会の東京、とはまったく印象が違って、なんだか暖かくて人間くさい雰囲気を感じたのをありありと想い出します。

卒業後は東京で音楽プロモートの仕事をしたがっていた兄でしたが、郷里の実家稼業を継ぐために涙をのんでUターンしたのでした。

このあたりで兄貴は大学生活を送り、セイシュンしてたんだなあなんて思いを巡らすと、なんだか胸がすうすうしました。兄に稼業を継いでもらったおかげで、いま私は東京で働いていられるんだなあ、と思うと頭が下がります。兄のぶんまで、存分に働かなくっちゃ。つらいとか苦しいとか言ってないで。

大塚から東池袋の下町風の商店街を抜けて、いよいよ板橋です。板橋駅の出口に寄り添うように、その「河内屋」はありました。Dvc00050

開店間もない店に客は私一人だけ。7人も入ればぎゅうぎゅうのL字カウンターの内側にはご主人が。店の外に張り出した焼き鳥のコンロがあるコーナーには奥さんが陣取って営業しています。お互いをオトーサン、オカーサンと呼び合ってぽつぽつと河内弁(たぶん)で会話をしているのがなんだかアットホームな感じを醸し出します。

さて河内屋のお料理、焼き鳥はいまいちでしたが(オカーサンごめんなさい)、大阪仕込みの串揚げはかりっとしてたいへん美味。特にエビ(150円)はぷりりんと弾力のある気合いの入った一品。当然ソースは二度漬け禁止です。

店の作りの話に戻りますが、オカーサンの張り出した焼き鳥コーナー、店というより殆ど屋台。大雨や大風の日、暑い日や寒い日はオカーサン大変なんだろうなあ、オトーサンはなんて声かけるんだろうなあ、きっと河内弁で恐そうだけども優しい言葉をかけてあげるんだろうなあ、なんてぼんやり考えながらホッピー(280円)&中身1杯、200円の酎ハイをさくっと飲んで、帰り道。

もうとっぷりと秋の日は暮れています。

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