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赤瀬川原平さんの「千利休~無言の前衛」

茶道、というものを誤解していました。この本を読むまでは。
【読む前の茶道観】
・形式ばってる。いちいちしぐさをがんじがらめに決めてそれをまねして・・・形式を追求して何になるのか?
・そんな形式を作った利休という人は、なんか堅苦しい人なのではないか?
【読んでからの茶道観】
・茶道で一番大切なのは「もてなしの心」というコンセプトである。
極論すれば形式はどうでもいいが、
そのコンセプトに身をもって到達するためのプロセスとしてさまざまの「形式やきまりごと」がある。
・自分の考える「粋」を権力に抗ってでも大切にし、その粋の味わい方の方法論を体系化したのが利休である。

こんなふうに、それまでの私の偏見に満ちた茶道観を一気にぶち壊してくれました。

この本の著者・赤瀬川原平という人は、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%A4%E7%80%AC%E5%B7%9D%E5%8E%9F%E5%B9%B3
こんな人。
「トマソン」や「路上観察日記」関連のこの人のエッセイが好きなのですが、
その延長線上で何の気なしに買って読んだのがこの本でした。
赤瀬川さん、80年代後半の映画「利休」の脚本を書いています。
(監督:勅使河原宏 衣裳:和田ミエ のこの映画も相当面白かったです!)
その制作過程で赤瀬川さんが得た利休に対する知見を
「利休こそ、古の『前衛芸術家』である」という視点で軽やかに書き綴った名著!
実際利休がどんな人だったかは別にしても
その利休を(あるいは茶道の世界を)捉える赤瀬川さんはほんとに鋭いなあ。

この本のおかげで、
「茶道は日本が誇るべき”思いやりの文化”」であり、
「茶道はありふれた風景から「粋」を見つけ出す装置」なのだなあ、と思った次第です。

ちなみに、この本を読んだ80年代終わり~90年初頭ころは、
よく野郎ども大勢でその辺の海や川でテント張って焚き火して、
という椎名誠さんの「東日本何でもケトばす会」の真似事をして遊んでいました。
この本で茶道に目覚めた私は
そこに緋毛氈(赤いブランケット)と茶道具を持っていって
焚き火宴会の翌朝寝起きに茶を立てて(野点?w)野郎どもに飲ませ、
侘び寂びを強要したりしたものですw。

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