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自転車と「場所の履歴」

四輪車も好きだが、二輪車も好きだ。ってゆうか、自転車が好きだ。
私の愛車は、もう5年以上前に買ったママチャリ(ノーマル仕様)。
何の手も加えていないどころか、野ざらしなので相当傷みも激しく、
むしろ「みすぼらしい」感さえあります。
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しかし!自転車は楽しいのだ。
羽根木に住んでいた学生時代も、
暇に任せては都内のいろんなところに無目的にこいで出かけていました。
夜中に悪友たちの住む経堂へ、
夏の暑い日に羽田空港見学へ、
秋には麻布の坂を上り下り・・・。
最近も、待ち合わせまで時間があると、最寄の駅ではなくいくつか先の駅まで自転車をこぎ、
そこから電車にのって目的地まで行く「自転車プチ遠征」を続けています。
この前の土曜日は自宅から自由が丘まで40分ほど自転車(距離にしておよそ8キロ)。
そこから東横線に乗って待ち合わせ場所へと向かいました。
気持ちよかったですよー。めっちゃ暑かったけど(真夏日の炎天下)・・・。
まあひとしきり大汗書いた後に待ち合わせで人と会うことになるので、
待ち合わせる人やシチュエーションよっては必ずしもお勧めは出来ませんが・・・。

クルマで行ったらほんのわずかの距離ですが、スピードが速い分だけ味わいがありませんよね。
クルマって基本的に密室だし。
適度なスピードで風を感じながら進む自転車のひとつの楽しみは、
「景色や場の雰囲気を味わいながら移動できるところ」でしょうね。
道々赤や白の百日紅がいろんなところから顔を出してました。
強い日差しがとっても似合う花ですね。
様々な場の味わいも素敵です。
三軒茶屋商店街の雑踏。歩く人たちを遠慮がちに避けながらゆっくり進みます。店のたたずまいや通行客の客層・話し声からも、商店街の顔が見えてきます。
野沢から柿の木坂、平町、緑ヶ丘の住宅地域。エントランスのポーチだけで私のアパートくらいある近代要塞みたいな家、古くて味わいのある門構えの家や、小さくてもしゃれた造りの瀟洒な家、ベランダに布団や洗濯物をびっしり干している家・・・。目に留まる家々の暮らしぶりや家庭事情を想像していると、移動時間はおおいそがしです。

以前、こう教えてくれた人がいます。
「場所には履歴があるのね」
一見、空間的な構成体にすぎない「その場」にも、構成要素として時間があり、
「その場」はいつも「むかしどういう場所だったのか」という履歴を内包している。
それが、「その場」の雰囲気や味わいにおおきく影響している、という意味だと思います。

さて、もうひとつの自転車の楽しみは「地図を体感できるところ」です。
私は地図が大好きなんです。
地図の上で移動したり、
実際にどこか移動したあと地図を開きながら道筋をたどってみたり(地図については長くなるからまた別の機会に詳細を)。
おおまか頭に入っている都内の地図を、ゆっくり頭の中で辿りながら走るのがすごく楽しいです。
きっと、専ら地図上でしか辿ったことのない道の「場所の履歴」をカラダいっぱい感じながら進んでいけるから、楽しんでしょうね。

場所の履歴を、私の行動の履歴に重ねながらこの夏も過ぎていくわけです。

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