暗渠マニアック!ここが見どころ読みどころ⑤

『暗渠マニアック!』の最終章・第7章では、
「新たな観光資源としての暗渠探訪」として、
吉村と私各々で、あちこちの暗渠について短く取り上げています。
その最後で、「台北」について書きました。
本文にも書いた通り、
深夜着→翌日1日フリー→翌々日昼発
という短さではありましたが、
寝る間も惜しんで歩き回り、屋台と暗渠まみれになって帰ってきました。
肉体的には全然休めてないけど(むしろ苦しいw)、
心のリフレッシュというミッションは完遂。
そんな台北紀行のことが書きたかったのですが、
字数が限られているため暗渠よりも
屋台と、そこで出会ったメニュー「下水湯」にフォーカスして〆る、
という構成になってしまいましたね。
そこで載せられなかった暗渠の写真をここで数点ご紹介していこうと思います。
*
まずはこれ。
着いたその夜の深夜、さっそく屋台へと繰り出しました。
これは街中の側溝。
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こういうのがね、あちこちあるんですよ。
それと、この植え込みも暗渠。
錦西街65巷、っていうあたりでしたね。
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もう路上を観察してるだけで愉しい。
テクスチャをしっとり濡らす雨も効果的。
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これは暗渠でなくて水餃子です。
深夜の。
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そして翌朝。東のほうの山のふもと、
「松山」というあたりの暗渠を探しに。
このあたりは事前にgoogleSVでおおまかに「ありそうだなあ」と確認をしておきました。
さっそく現れたのがこれ。
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この付近はみごたえがありました。
急峻な山を開渠で下ってきた水がこの付近で暗渠へと潜り込み、
繁華街へと流れていくのです。
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そしてここは市の上水道の水源地でもあります。
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そんな、山からの水が暗渠となって地下を流れる道のひとつが、
この虎林街というマーケット。暗渠市場。
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基隆河という大河に合流する手前はこんなかんじ。
これでも昼間です。
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さて同じ基隆河のちょっと上流。
奥が基隆河合流口の水門。
そう、写真を撮っているこの足元は暗渠で、
そこにちょっとしたステージが設けられています。
暗渠舞台。
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こちらは士林夜市付近、イス型の車止め。
(っつか椅子)
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ここに限らず、屋台立ち並ぶ市は、暗渠の宝庫です。
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いいでしょう、これ。
台北の醍醐味は路地にあり。
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ここはもしかしてはしご式開渠の跡でしょうか。
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そして翌日、飛び立つ直前。
名残惜しみながら桃園空港周辺を歩きまして、
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突貫旅行から帰ってきたのでした。
こんなことも含めて、改めて『暗渠マニアック!』を味わっていただければと思います。
フェイスブックの『暗渠マニアックス!特設ページ』はこちら

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暗渠マニアック! ここが見どころ読みどころ④

著者のカタワレが、『暗渠マニアック!』の見どころ読みどころを
くどくどと書く不定期連載の4回目です。
今回は、本の帯に注目!
って中身じゃないんかい、とw
はい、そうです。
本には白い帯が巻かれていて、そこには
『暗渠を知ると、「街の見え方」が変わる
二人の暗渠マニアが散歩で読み解く、見えない街のものがたり』
とあります。
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実はこの帯の文言も、けっこう編集の山田さん含めて
考えに考えたものでした。
もちろん暗渠のことを深く掘り下げて書いているわけですから、
読んでいただく方には暗渠のことをより多く知っていただきたい。
でも、ほんとうに味わっていただきたいのは、
あなたが見慣れた街も、実は見かた次第で異世界に変わりますよ、
あなたの身の回りも、まだまだたくさんの愉しみに溢れてるんですよ、
ということです。
暗渠は、既視感をいったん外して物を見るための装置のひとつ、にすぎないのです。
だから、暗渠マニア以外の方にもぜひ読んでいただきたい、
そんな想いをここに込めております。
読んだ後の状態として、
「暗渠について詳しくなっている」というのが究極的な理想像ではありますが、
「見慣れた街に、改めて興味がわいてきた」とか
「街に出ていつもの風景をもう一度味わいたくなった」ってなってれば、
もうじゅうぶん我々著者のミッションは完遂、かと考えています。
マニアでなくても、
「誰かのマニアっぷりを見て楽しめる」方であれば、十分楽しんでいただけるはず。
どうぞお気軽に手に取ってみてください。
*
先日、「西荻案内所」の関係者の方々とお話しする機会がありました。
西荻は、去年もうひとりの著者・吉村が、西荻案内所さんとともに
松庵川をテーマにこんな催しをしたり、これがご縁で
今年西荻の古いお寺さんに呼んでいただいてこんなことをしたりと、
まさに「西荻再発見」の小さな小さなムーブメント(のようなもの?)を起こした舞台なのです。
このことを振り返って、西荻案内所関係者の方は
「吉村さんは、松庵川という古くて新しい川の話題を放つことで西荻を活性化した。
まさに西荻にとってのトリックスターである」
と評してくださいました。ありがたいことです…。
この言葉、横で聞いている私でさえ舞い上がるほどうれしかったのですから、
吉村本人は如何ばかりのものであったでしょう…。
トリックスター。
この本が、「見慣れた街のトリックスター」があちこちにあらわれる
きっかけになりますように…。
*
ひとつ告知を。
西荻窪で、毎年11月に行われている街ぐるみのアートイベント「トロールの森」。
ここに、吉村生、そしてあの暗渠写真家の白汚零さんとともに
西荻北 暗渠博物館」として出展することが決まりました。
タスカフェという素敵なカフェでの展示と、
一日だけ付近の暗渠をまわるツアーを行います。
どうぞよろしくお見知りおきくださいませ。

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NHK「あさイチ」で暗渠。

本日のNHK「あさイチ」は夏休みの自由研究対策としての地下特集。
そこで「暗渠」も取り上げてもらいました。
『暗渠マニアック!』の吉村と私も一部執筆した、
『東京「暗渠」散歩』の編・著者、本田創さんが、
やさしくたのしくわかりやすく渋谷川を解説してくださいました。
(こちら本田さんのブログ

…実は『暗渠マニアック!』がまだ世に出る以前の6月初旬にNHKさんから、
ミスベリングというNPOサイトを通じて協力要請があったものです。

そこで、どこをどんな風に取材して番組を構成したらいいか、
といったご相談にのりつつ、
出演はミスベリング連載中の「水のない水辺から」の執筆メンバーである本田さんにお願いしました。
ずいぶんカットされちゃったけど、本田さんでしかできない高度な解説飛び出しまくりで
ほんとにお願いして助かりました。
私がそれ独り占めしちゃったもんねー!
(本田さん、ご協力ありがとうございました!)

恥ずかしながら私のバカヅラも写真でちょっとだけ…。
番組の尺の都合でお伝えできないこともいろいろあって、
そういうのは放映後の「あさイチ」webに載ってますので、こちらも合わせてお楽しみください!

*
取材日は番組にも出てきた中谷アナもいっしょにロケバスで移動したのですが、
この中谷さん、とっても優秀な方でした。
雑談で場を盛り上げながら本田さんや私に自然に質問を投げかけてきては、
それを次の収録カットに活かしてらっしゃいました。
飲みこみも早いし。
撮影スタート時、暗渠なんて全く知らなかった(撮影でどこに向かうかさえ知らされていなかったw)中谷さん、
撮影が進むごとに暗渠への興味が膨らんできたようで、
ご自宅のそばにはこんな暗渠がありますよ、とご案内したらたいへんによろこんでらっしゃいました。

*
それと、本田さんと私の肩書。
「暗渠ライター」でしたね。
ほんとは、MIZBERINGを通じての取材依頼だったので
「ミズベリング・ライター」でいこうという話だったのですが、
それじゃ初めての人がわからんだろう、と急きょこの肩書に。
「自称暗渠ハンター(中級)」というやつは今回封印しましたw。

*
「あさイチ」番組HPには『暗渠マニアック!』もご紹介いただく予定だったのですが、
最近NHKさんの内規が変わってそういうことができなくなった、
とディレクターさんが申し訳なさそうにおっしゃってましたw
だいじょうぶです、ありがとうございます。

*
しかしさすが全国放送ですね。
放送直後には、直接リンクのないこのページもアクセスが普段の4000倍w
常連様はほとんど東京都内なのですが、こんなに各所からアツいアクセスが…。

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ありがたいことです。
初めていらしたかた、どうぞよろしくお願いします。
駄記事だらけですが記事は現時点で700本弱ございますので、
「暗渠ハンター and (地域名)」で検索いただければ
お好みのものが出てくるかもしれません。
また『暗渠マニアック!』共著者の吉村もここで「暗渠さんぽ」というブログを長く続けており、
地方記事も豊富なのでご期待に添えるかと思います。
さらに。
上述の『東京「暗渠」散歩』(編・著者、本田創)では
東京を中心にたくさんの暗渠を紹介していますのでお役に立てるかと思います。
この本、最近品薄状態が続いているとのことですが、
現在吉村による暗渠の展示「桃園川の記憶」が行われている、
中野区の「モモガルテン」で販売していますので、よろっしかったらこちらでどうぞ!

というわけで、ご覧いただいたみなさまもどうもありがとうございました。
今後自己紹介の折には「イノッチ、有働アナと共演しました(←完全嘘ではないけどかなり嘘)って言うことにします。

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暗渠ハンター日記 往来堂書店さんとのコラボ

なんだかほんと最近はすっかり日記然となってしまっているので、
もういっそのこと記事タイトルもこうしてやれ、ってんでこんなです。

去る8月1日は、
往来堂書店さん&「暗渠マニアック!」コラボ企画
『暗渠マニアック!的藍染川ツアー』の日でした。

往来堂書店さんは、藍染川のすぐそばの本屋さん。
品ぞろえに特徴があり、「おっ!」と嬉しく驚いたり
「うーん」と妙に納得したりと、とても意思の感じられる楽しい本屋さんです。
その往来堂書店さんで、『暗渠マニアック!』を買ってくださった方に向けて、
我々著者とお話しながら藍染川を歩く、という「景品」をご用意していただきました。

真夏なので少しでも暑さを避けるため17時のスタート。

いちおう本書にならって、
吉村が縦軸、藍染川の歴史などをがっつり解説、
私が横軸、暗渠サインがこの流路にどう出現しているかなど
というスタイルで実施したのですが、
私は「あ、ここ暗渠サインですね」というくらいのお話しかできなかったので、
おそらく吉村の十分の一くらいの情報量だったのではないでしょうか。

私はその「情報量の少なさ」を少しでもごまかそうと、
最新機材も持ち込みました。
その名も「暗渠サインセンサー」。
暗渠サインが近づくと、ぴかぴかと光るポータブルなマシンです。
まだ試作品なので信頼性に不安はあったものの、
ちゃんと「暗渠沿いにある銭湯/暗渠沿いでない銭湯」など難なく判別できました。

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コースは、藍染川のオモテである「へび道」の南端からスタートして琵琶橋を越え、
ウラである蛍沢支流(仮)を遡って区境を行き、
台東区・荒川区・文京区が交わる区境あたりでまたオモテ、
その後ウラの与楽寺支流(仮)を遡って谷田橋で終了、というもの。

その後は有志で懇親会です。
夕方とはいえ暑かったので、いやービールがうまいのうまくないのって…。
暗渠が好きなみなさんと楽しい時間を過ごさせていただきました。

みなさん、ご参加ほんとうにありがとうございました。


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…参加者の『マニアパ率』が異常に高かった懇親会会場の模様…

さて、じつはこの日の同じころは、
お台場カルチャーカルチャーにて東京スリバチ学会による
「スリバチナイト3」が行われておりました。

皆川会長のご厚意で、「ステージで本の宣伝してみては?」とありがたいお話をいただいていたのですが、
上の通り往来堂書店さんとのイベントと日程がぴたっと重なってしまいました。

そこで、パワーポイントのスライド機能を使って
1分弱の「自動スライドプレゼンテーション」を共著の吉村と作り、
皆川会長にお送りして会場での上映をお願いしました。

抜粋するとこんな感じです。

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的な感じ。

上映は、
ちょうど大山顕さんの「マンションポエム」と
皆川会長の「スリバチポエム」に挟まれる格好にしてくださったので、
お二人のおかげもあって会場では「暗渠ポエム」と呼ばれたとか呼ばれなかったとか…w
皆川会長、どうもありがとうございました。
また、スリバチナイト会場で本をお買い上げくださったみなさん、
どうもありがとうございました。

というのが、8月1日にあったこと。
実は前夜は、都内川べりの某所で酒席がありました。
暗渠仲間が出版のお祝いを企画してくれたのです。
大好きな面々に集まっていただき、
たいへんにしあわせな時間を過ごさせてもらいました。もちろん飲みすぎました。
集まってくださったみなさんに、心から感謝申し上げます!

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暗渠マニアック!ここが見どころ読みどころ③

暗渠マニアック!』の第3章は「境界と暗渠」。
ここで吉村は「遊郭や城を囲む境界としての暗渠」を書いていますが、
私は「データで探る『区境の暗渠』の全体像」を書いています。
ここでの私の内容は、
『東京人』2015年5月号に寄稿した2つの記事をベースに仕上げました。
その時『東京人』の締切がきつかったなぁw
版元である都市出版の鈴木副編集長と初めてお会いして打合わせした時に、
「区境の暗渠のリストみたいなのを持っていないか」
と聞かれたのですが、
もちろんそんなもの持っているわけがありません。
でもあったら楽しそうだなあ…。
そこで区ごとの特徴なんかが出てきたらもっと楽しいなあ…。
と思い「では作りましょう」とお引き受けしたものです。
ですが、実質2週間ほどの期間でのこのリスト作りはマジ大変でした。
愉しかったけど。
開渠はともかく、暗渠(昔水路だったかどうか)を区境上で確認するのは、そしてその証拠をつかむことは大変困難でした。
愉しかったけど。
地図をじろじろ眺めては訂正・追加の繰り返しで、
『東京人』の記事入稿後までも修正を繰り返しての作業でした。
愉しかったけど。
短い水路、誰も忘れてしまったドブなどを含めると、
きっとまだまだこのリストも漏れがあるに違いありません。
事実、『東京人』発売から3か月後に世に出たこの『暗渠マニアック!』でも、
数か所の修正が入っているくらいですから…。
しかしここで苦労しておいたおかげで、
『暗渠マニアック!』のこの章は比較的ラクに書けたわけですし、
3月29日にお台場カルチャーカルチャーで実施の
私の演目のベースにもすることができたわけです。
(写真はniftyの鈴木だみあんさんにご提供いただきました)
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いやーあんときの苦労がね、こうしてね、いろんなところにね…。
努力は裏切らないね。
なんて気分に勝手になってるわけでして…。

ちなみにこの「区境暗渠の本数リスト」を『区境暗渠データ帖Ver.1.0』とするなら、
本数でなく距離を測ってプロットしたものが『Ver. 2.0』といえることでしょう。
いま、この制作にちまちまととりかかっているところです。
「暗渠マニアック! 2」がもし出せるなら、
『区境暗渠データ帖Ver.2.0』はそこで発表させていただきます!
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この章では、
都内の「開渠または暗渠の区境を抱える公園」についても書いているのですが、
スリバチ学会のフィールドワークなどでよくお会いする方からこんなご指摘もいただきました!
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うわほんとだ漏れてた;;;;。
ご指摘ありがとうございます。
確かに漏れておりました。
ここでお詫びさせていただくとともに、
次の機会で補記訂正させていただくことをお約束します。
yookudさん、どうもありがとうございました‼

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